君に恋したのは、雨のせい

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『 おかえりなさい！ 』



隆「 はぁ……ただいま。 」



『 随分疲れてるね。 』



隆「 まあね……新曲会議はいつも
意見のぶつかり合いだからさ。 」



『 そっか……お疲れ様。 』



隆「 あ、ハンバーグは！？ 」



『 あるよ。用意してる。 』



隆「 やったぁー！ 」





ぴょんぴょん跳ねて喜ぶ彼は
本当に30代なのだろうか……





『 手洗ってきてね。 』



隆「 はーい！ 」






にっしーって根暗な時もあるけど
明るいときはめちゃくちゃ可愛いんだよ。



可愛いって言っちゃ怒られるけどね。







隆「 やっぱ美味い！Aちゃん
料理ほんとに上手！ 」



『 はいはいありがと。 』



隆「 また照れてるのごまかして！
バレてるんだからね！ 」



『 うぅ…… 』



隆「 何よその表情！
可愛さの極み！ 」



『 か、可愛くないし！ 』



隆「 可愛いし！ 」



『 可愛くないし！ 』



隆「 可愛いし！ 」



『 ははっ！終わんないじゃん
このやりとり。 』



隆「 良かった、笑ってくれて。 」








あ……私、今自然に笑ってた？



光輝と別れて、バイトクビになって
全部失って絶望の淵にいると思ってたのに。



にっしーすごいよ……







『 にっしーありがとう…… 』



隆「 あ、にっしーはダメ。
隆くん呼びね！ 」



『 あ、うん！隆くんありがとう。 』



隆「 どういたしまして〜 」







夢ならどうか醒めないで。

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