キスフレ 2

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次の日。





凌くんの看病のおかげで熱は下がったが
身体のだるさが抜けず会社を休んだ。



久しぶりだな、体調崩すの……



昨日は凌くんの突然の告白に
動揺を隠せなかった。



ずっと一緒にやってきた大切な後輩、
そうしか思えなかった。



私は隆弘くんが好き……



いや、好きだったって言った方が
いいのかな……



もうこの気持ちをしまうって決めた以上、
隆弘くんとは関わらない方がいい。



新しい恋をした方がいいのかな……



でもそんなのできない。



もう私は隆弘くんのトリコだから……



キスだけじゃない、隆弘くんの全部が
好きなの。



ぶっきらぼうだけど優しいところ。



困った人を放っておけないところ。



笑った時にできる笑い皺。



仕事してるかっこいい姿。



全部、全部が好きだったよ……





〜 〜 〜 〜







その日の午後、誰が連絡したのか
わからないけど秀ちゃんが家に来た。



秀「 大丈夫か？ 」



『 うん、熱は下がったから、
明日から仕事は行けそう。 』



秀「 一応差し入れ買ってきた。 」



『 ありがとう…… 』




やっぱり秀ちゃんとは少し気まずい。



キスフレのことバレてから
会ってなかったし。




秀「 なぁ、A…… 」

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