Starry sky 3

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「 今日も大盛況ですね！ 」




『 ありがとうございます……
今日で最後ですから… 』








個展最終日。



あれから隆弘はここには訪れず、
連絡もなかった。



やっぱり、無理だったのかな……



刻々と終了時間が近づく。







実「 Aちゃん！ 」



『 宇野さん……！ 』



実「 仕事終わりに来たよ！ 」



『 ありがとうございます！ 』



実「 マネからなんとなく事情は聞いた。
今日、にっしーは？ 」







首を横に振ると、宇野さんは
優しくハグしてくれた。








実「 とりあえず、写真見させてもらうね！
本当に良い写真ばっかり！ 」







明るく振る舞ってくれてる宇野さん。



宇野さんだって、隆弘に会えなくて
寂しい思いをしてるだろうに……



何も言葉が出なくなる。









実「 Aちゃん……
この写真って、もしかして… 」



『 はい。隆弘です…… 』








この個展の中でも1番サイズを大きく
レイアウトした写真。




あのコンクールで賞をとった、
隆弘のシルエットと星空の写真。









実「 綺麗…… 」








わずかに涙ぐんでいるのが
後ろ姿でもわかった。







『 この写真、1番の宝物なんです… 』



実「 そうなんだ……本当に素敵。 」







その後も写真を1つ1つ見てくれた宇野さん。







「 湯里さん、
そろそろ閉館時間です！ 」





実「 じゃあ、私はこれで。
またご飯行こうね…… 」




『 はい……ありがとうございます。 』







もう1度優しくハグをしてくれた。
















「 おいおい宇野ちゃん、何してんの！ 」

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