Starry sky 3

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隆弘side





花柄の便箋に紡がれていた言葉達は、
確かにAのものだった。







隆弘へ



お元気ですか？


私は元気にやっています。


個展の準備も順調に進んでいます。


今日は、隆弘に伝えたいことがあって
手紙を書きました。


最後まで読んでくれると嬉しいです。


隆弘に別れを告げられてから、
私は色んなことをたくさん考えました。



なんで私達が別れなきゃいけないの、とか
もしかして他に好きな人が出来たんじゃ
ないか、とか。



でもね、結局答えは1つでした。







会いたいよ、隆弘。



あなたのそばにいたい。



私の夢を聞いてくれますか？



1つは、写真家になること。



これは叶いつつある夢です。



もう1つは、



隆弘、あなたと一緒にずっと笑って
過ごすことです。



これは、写真の夢と同じくらい
大切なことなの。



私にとって隆弘はなくてはならない存在です。



初めはびっくりした、インスタでコメントを
くれたのが西島隆弘だなんて。



でも、それが私達を繋いでくれた。



今では、愛しくて愛しくて、
自分でも歯止めがきかないくらい好き。



私は、そんなにヤワじゃありません。



隆弘のサポートだって、自分の夢だって
やってみせる自信があります。



私をここまで強くしてくれたのは、
隆弘のおかげだよ？



隆弘は、イギリスに来てまで
私に想いを伝えてくれた。



その強さに、私は惹かれたんだって思う。



隆弘と一緒にいると、強くなれる。



隆弘と一緒にいると、笑顔になれる。



隆弘と一緒にいると、愛で溢れるの。



だから、もう1度、



2人であの星空を見ませんか？



個展の招待状も同封しておきました。



隆弘の答えを聞かせてほしい。




愛してるよ。ずっと。




Aより









綺麗な花柄の便箋が、滲んだ。



俺は、俺は……

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