Starry sky 3

・ ページ18

・







マネ「 西島さんのことなんですけど…
実はあんまりリハビリが上手く
いってなくて。 」




『 え……？ 』




マネ「 思ったより足の損傷も大きかった
みたいで、歩けるようになるまで
半年以上はかかると…… 」




『 そ、そうだったんですか…… 』




マネ「 それで、湯里さんに迷惑を
かけなくてよかったって、
毎日のように言ってます。 」




『 そんな…… 』



マネ「 西島さん、無理しすぎないと
いいんですけど、半年後のライブには
絶対出るって聞かなくて… 」




『 でも歩けるようになるまでは
半年以上かかるんですよね…… 』








私が、今そばにいられたら。



そんな思いが湧き出て止まらない。







マネ「 また湯里さんと西島さんが
2人でいるところを見たいです！
私も協力しますので、
できることがあれば言ってください！ 」




『 ありがとうございます……
あの、これ渡していただけますか？ 』









個展の招待状。



それと、今の私の想いを綴った手紙。



隆弘のために特別に作った。








マネ「 もちろんです！車椅子で行くことに
なると思いますが、渡しておきます。 」




『 あと、このお花も…… 』




マネ「 ありがとうございます。
本当に湯里さんは素敵な方
なんですね…… 」




『 いえいえ……そんな。 』




マネ「 西島さん、ああ見えて恋愛経験は
多くないんですよ。
仕事一筋なのもありますけど、
何より1人の人を大切にするから。
それを1番感じたのは湯里さんです。 」




『 ……ッ………… 』









彼がどれだけ私を大切に思ってくれてるか。



それは伝わっている。



相手の夢を叶えさせるために身を引く。



そこまで深い愛を持つ人だってわかってる。



だけど、私の夢は1つじゃない。



写真もそうだけど、もう1つあるんだよ。



ねえ、隆弘……



やっぱり好きだよ。

手紙→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す