COSMOS (ページ34)

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・会いたいページ34

次の日。

朝起きてバイトに行こうとすると、
家の玄関のドアノブに何やら袋がかけてあった。

中にあったのは私の好きなお菓子や飲み物。

Aの力になりたい。
連絡待ってる。西島

というメモが一緒に入っていた。

にっしー……

前に私が好きって言ってたお菓子、
覚えててくれたんだね。

忙しいのは本当だったけど、
弱い自分を見せたくなくて
にっしーから逃げてた。

ちゃんと連絡しよう…！

にっしーに会いたいとメールを打ち
家を出た。

～～～～

直「今日は早めにお店閉めるから
夕方にはあがっていいよ！」

『ありがとうございます！』

にっしーに会えるかな……！

淡い期待を胸に、帰り道夕日を背に
歩いて帰る。

そんなことを思っていると後ろから、

隆「 A！ A！」

久しぶりに聞いたこの声。

涙が出そうになった。

隆「やっぱりそうだ…A。」

私の横に並んだ彼の顔を見た瞬間、

これまで溜め込んでいた何かが、

ずっとずっと言えなかった何かが、

ぷつっと切れた気がした。

『にっしー…… うぅっ…… 』

隆「 A！？」

あなたは、私を強く抱きしめてくれました。