Ep:7 ページ9
_天堂side_
Aが意味深な発言を残してから約2時間後。
A「これから冠動脈バイパス手術を始めます。」
指の骨をパキパキと鳴らしたAとの
何度目かもわからないけれど
そしてお互い医者として参加するのは初めての手術が始まった。
Aが息をひとつ吐いて。
_メス_
目を開いて、覚悟を決めたようにそう言い放った。
そこからは早かった。
今回の患者はそこまで年齢が若くないので時間は短いに越したことはない。
看護師に指示するのも実際に施術するのも
とても早くて正確だった。
正直、俺とは比べものにならないレベルだろう。
通常5時間近くかから手術が
4時間で終了した。
A「縫合します。5-0で」
以前縫合は得意分野だと言っていただけある。
なるべく傷跡が残らないよう丁寧に
かつ止血がきちんとできる絶妙な強さで
速く縫われていく。
A「これでオペは終了です。後処理お願いします」
そのまま俺とAは手術室を後にした。
手袋を外して手を洗い、その手をAの頭に
ぽんっと乗せた。
天堂「さすがだな。A先生。俺の助けなんていらないな。それに、俺も負けていられないと思った。」
A「ふふ、ありがとうございます。横に天堂先生がいると思ったら安心できて…。うまく行ってほんとよかったです。」
天堂「おつかれ。さあこれでオペも終わったな。
仕事あとどのくらいで終わりそうだ？」
A「ん…あと1時間あれば終わると思います。」
天堂「8時ぐらいか。飯食って、お前の部屋いくからな。」
さっきのことを思い出したのか顔を真っ赤にする
Aを見て思わず笑いが溢れた。
天堂「1人でなに想像してんだ、ばーか。」
A「な、何にもしてませんよ！」
天堂「ま、お望みなら…な？」
A「もう天堂先生のばか…！」
天堂「ほらさっさと仕事してこい」
相変わらず小動物みたいなあいつに振り回されている気がする自分を情けなく思いながらも、
俺に振り回されているAを見ているとなんだか嬉しくなるのはきのせいだろうか。
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ここ(プロフ) - ありがとうございます！！！！楽しみにしています！！！ (2020年5月1日 14時) (
レス) id: cbf5aa4b36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる。(プロフ) - ここさん» 久しぶりにがれこいを開いたら嬉しすぎるコメントがあって泣きそうです…！もし皆さんからリクエストやもっと書いて欲しいというものがあれば書こうかなと思ってます！また書くことになったらよろしくお願いします！ (2020年4月30日 20時) (レス) id: d86cba50c9 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - もっと番外編よろしくお願いします！！ (2020年4月30日 16時) (レス) id: cbf5aa4b36 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - すごく素敵な、お話ですね！！！ゆる。さん物語大好きです！！！これからも番外編よろしくお願いします！！ (2020年4月30日 15時) (レス) id: cbf5aa4b36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる。(プロフ) - ayaさん» ayaさんありがとうございました。ステキな作品なんてもったいない言葉です。コメントがいつも本当に力になっていました。またどこかの作品でおあいできたらうれしいです！ありがとうございましたっ！ (2020年4月26日 21時) (レス) id: d86cba50c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年3月11日 23時
