咬魚が恋心を自覚するお話【ツイステ】

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(floyd side)


　最近Aが何処かよそよそしい気がする。


最初は偶然用事が重なって一緒にいる時間が減ったのかと思ったけど、偶然にしては会わなすぎる気がしてイライラしてくる。




｢オレ避けられてんの？｣

｢おやフロイド。何か言いましたか？｣

｢……なんでもない｣



　 最近はジェイドとアズールとしか話してない気がするし、Aとの会話が少なくなった時間を考えたくなくて小エビちゃんの所に遊びに行く。

でもいつもなら楽しい筈の小エビちゃん遊びも何故か楽しくない。



｢飽きた｣

｢え？｣

｢じゃ〜ね。小エビちゃん｣

｢さようなら？｣




ーーーーー
ーーー
ー




　授業でもいつもなら隣にいるAが居なくて力が入らない。そのまま授業を真面目に受ける気も起きなくて適当にノートに落書きしてたらトレインに怒られた。まじムカつく。

怒られたの絶対Aのせいじゃん。






｢ジェイドこれしいたけ入ってた、代わりに食べて｣

｢しいたけ美味しいんですがね、今度しいたけ尽くしの夜食でも……｣

｢ヤダ｣


　 昼も最近はAと食べてない。
ジェイドにきのこ渡すと後が怖いから、こんなとき仕方がないなって食べてくれるAが居たらって思う自分がいた。そうでなくてもAがいない昼飯はなんだか物足りない。





｢そういえばフロイド。最近Aさんとお話していませんね？｣


　突然話題をふってきたジェイドの言葉にドキッとしたが避けられてる証拠もないので予定が合わないと強がる。オレ別に避けられてねーし。

でも次にジェイドがAの名前を上げた時、不思議な感覚が襲った。


｢おや？あそこにいるのはAさんでは？｣


ジェイドの目線を辿るとそこにはラッコちゃん達と楽しそうにご飯をたべるAがいる。








A、オレとは食べねーのにラッコちゃん達とはご飯食べんの？


　そう思うといつものイライラの他に胸の辺りが締め付けられた様なそんな感じがした。




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おや？フロイドの様子が……。

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