咬魚が恋心を自覚するお話【ツイステ】

番外編 10 （ 2 ） ページ29

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　そうして私は恋人らしい事をしようと計画を立てていたのである。

　
　＊＊＊

　
　そしてやってきた放課後。
フロイドはいつもの様に私の部屋に遊びにきた。

　
　｢それでね、この間可愛いイヤリングが売ってるお店見つけたから今度一緒に買いに行こ〜｣

　
　いつもの様に他愛のない話をしながらゲームをしたり、ソファで一緒に横になったりする。

　
　
私の計画が実行出来るのはフロイドが帰るとき。
それまで気持ちを落ち着かせておかないと……。

　
　＊＊＊

　
　｢じゃあ、Aまた明日ねー！おやすみ｣
　
　｢フロイド、ちょっと話したい事があるんだ｣

　耳貸してくれない？
私がそう言えばフロイドは不思議そうな顔をしながらも、私の身長に合わすように屈み耳を貸す。

　よし今だぞ私……！

　
　
　そして私は屈み込んだフロイドの両頬を両手で包むと
勢いがつきながらもフロイドの口に自分の唇を合わせた。

　たった数秒の事の筈なのに何十分も経っているかの様に感じた後、私は恐る恐る唇を離しフロイドの顔を見てみる。

　
　｢あ……｣

　｢……ッ｣

　
　するとそのフロイドは口に手の甲を当て顔を真っ赤に染めていた。そしてフロイドは当てていた手を外したかと思うと、気付けば私はソファに押し倒されていたのである。

　…………え？

　
　｢フロイド……？｣

　｢ねぇA。こんな事されて、おやすみってノコノコ帰れる訳ねぇじゃん｣

　
　そう言ったフロイドの目はギラギラとしていて
組み敷かれている私はまさに蛇に睨まれた蛙状態だった。

　
　｢A｣

　
　そして熱が含んだような声で顔を近づけるフロイドに緊張で心臓が止まりそうな私は、アドバイスをくれたジェイドを心の中で呪うしかなかった。

　
　＊＊＊
　

　｢おやAさん、あの後フロイドとはどうでしたか？｣

　｢……ご想像にお任せします……｣

　｢これはこれは……、今回の賄いは赤飯ですかね｣

　｢違うから！！！！｣

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身長差カップルっていいよなって思います。

何かする時に相手に合わせて屈む仕草とか
抱きしめた時にでる体格差とか凄く好きです´ω`*

　
あと実は凝りもせず新作を出していたので

ジェイド先輩に告白したつもりがフロイド先輩に告白していた話【ツイステ】

興味がある方がいらっしゃいましたら是非！

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