咬魚が恋心を自覚するお話【ツイステ】

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　そしてフロイドが言っていたように、2人に報告する時間がやってきた。

　
｢どうしたんです。急に報告したい事があるなどと｣

｢ですがアズール。フロイドの後ろにいるAさんを見る限り、恐らく僕達の予想通りかと｣

　
　
　2人の様子に少しだかり違和感を覚えた。予想通りとはどういうことだろうか……。そんなことを考えているとフロイドは私の両肩を掴む。

　
｢じゃーん。オレ達、晴れて恋人になりましたー｣

｢ました｣

　
　テテーンと効果音が付きそうな程、楽しげに紹介されたのだが2人の表情に驚いた様子は見えなくて、代わりにやっとですかと言うような反応をされた。

　
…………やっとですか？

私の驚いた表情が見えたのかアズールが呆れたように言う。

　
　
｢あなた方、あれで隠してたつもりなら大したものですよ｣

｢そうですね。Aさんもフロイドも分かりやすかったですから｣

　
　2人の様子に私は更に唖然とする。そんなに分かりやすかっただろうか……。ジェイドにバレていたのは分かっていたが、まさかアズールにまでバレていたとは。
　
　

　


　そして一向に喋る様子のないフロイドが気になり、私はフロイドの顔をみる。するとその顔は私と同じく驚いているのが分かった。

　
｢オレがAのこと好きだって気付いてたの！？｣

｢貴方もですか｣

｢おやおや｣

　アズールは全くあなた方はと呆れたように私達をみると、ある爆弾を落とす。

　
｢まあ、お2人が恋人になったのはいいですが、寮では慎みをもって男女の交際をしてくださいね｣

　
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