喋らない少女 【鬼滅の刃】

早風と例の隊士 ページ10

竈門side





全集中・常中を会得する為に特訓をしていた時


柱合会議で見た女の子を見た






"早風Aさん"


齢十五で俺と同い年なのに波柱をしている


しのぶさんが言うには声が出ないとか…


可哀想な女の子


少し話しかけてみるか…？







炭「すいません！早風Aさんですか！？」



『！』







身長が小さい…！






炭「しのぶさんから俺と同い年って聞いて…

あ！俺は竈門炭治郎！！階級癸です！」



『………』








本当に喋れないのか？


もしかしたら話したくないのか？


いや人なら喋りたい筈…！







炭「えっ…と同じ十五なのに柱で凄いなーって…」







まずい…！何を話すか考えてなかった…！！









『…………』



炭「す、好きな食べ物とかあるか！？」







何も考えずに話し掛けるのは駄目だな…


今度から気をつけよう…








『………鮭のおにぎり』



炭「え！？」



『えっ…』







喋った！？柱合会議でずっと黙ってたのに！？


いやいや！！俺失礼過ぎるぞ…！！


同い年でも相手は柱…！








炭「鮭のおにぎり！美味しいよな！？分かるぞ！(？)」



『………』








『やっぱり君面白いね』









早風さんはそう微笑んで去って行った









______




早風side






し「あら早風さん嬉しそうに如何されたんですか？」





しのぶさん


柱合会議で話題になったあの隊士と会えたんです






し「竈門炭治郎さん… ですか？」



『ｺｸﾝ』



し「竈門さん…は確かに優しそうですし強くなりそう

ですよね」






し「これからが楽しみな隊士です」









『……うん』








し「えっ… 早風さん今…」



『もう 喋れますよ』



し「……………」









しのぶさんは目をぱちくりとさせて唖然とした


ふっふっふ


さぷらいずというやつだぞ







『ご心配をおかけしました』



し「えっと… まず不死川さんを呼んで…それから」



『しのぶさん？』



し「あ！は、はい！！」



『私はもう大丈夫ですよ

他の柱の皆さんにも話す様にします』



し「と、唐突過ぎますよ…

寿命が三十年ぐらい縮みました…」



『ごめんなさい…』



し「いえ責めては無いのですが…

とりあえずこれからもよろしくお願いしますね？

早風さん」



『はい よろしくですしのぶさん』









その日午後から柱達の悲鳴が聞こえたとか


聞こえなかったとか…

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