喋らない少女 【鬼滅の刃】

早風、欲に抗う ページ9

早風side







私は今 とてつもない相手と闘っています




人間である限り いや…


生きている者である限り闘わねばならない相手と


闘っています。







時計を見ると深夜3時


早くしなければ…


早く寝なければならないのに…









私は今猛烈にお腹が減っています！！！！







深夜3時なんかに何かを食べてしまえば


太るのは目に見えてます…


しかし私のお腹の虫が鳴き続けている…


どうする…早風…！！


非常に困ったぞ！！！









"『早く寝て明日の朝食べたら良いじゃないですか』"



"『いやいや！！欲に従うべきですぞ！！

我慢は体に良くないですよ！！食べましょう！』"









あぁっ…！


私の中の天使と悪魔が言い争っている…！！


私の中の悪魔の口調が何か可笑しいと思いますが…








そう言えば師範から頂いたお萩があった気が…









"『駄目ですよ！早風A！早く寝なさい！！』"








そっ…そうですよ！早く布団の中に入ってしまえば…









"『あーあ せっかく師範がくれたお萩なのに…

お萩が好きな師範がくれたやつだから

きっと凄い美味しいに決まってますよ！』"









ん"〜〜〜〜〜〜っっっっ！！！！！


お萩…お萩っ！！


師範がくれたお萩！！食べたいっっ！！


どうしたら良い！？何が最善なんだ！？


考えろ早風！！








"『お萩ぱくっと食べちゃいましょうよ！』"







そうか…早く食べて寝たら…








"『駄目ですよ！こんな時間に食べたらしのぶさんに

怒られちゃいますよ！！』"








あうっ… しのぶさんに怒られたくない…


しのぶさんいつも優しいけど起こったら怖いって


カナヲさんからよく聞くし…






う〜〜〜〜〜〜っ！！！







そうだ！！


水を飲んでお腹を膨らせば良いのか！！


湯呑みに水を出し素早く喉に流す


するとぐ〜ぐ〜と鳴っていたお腹の虫は黙り


(私の中で)平穏が訪れた







よし… これで寝れますね…



でもやっぱり水だけでは足りなかったみたいですね…


お腹がく〜っと鳴りました。


明日の朝いっぱい食べれば良いですよね！


心頭滅却すれば火もまた涼し！(違う)


おやすみなさい！！









…………困ったぞ 厠に行きたくなって来ました…


私の欲との闘いはまだまだありそうです…









.









その夜私はあまり眠れませんでした… 残念…



欲って強いですね…

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