伊野ちゃん、ママになります。8

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慧side



ソファに座って、スマホを開く。




着信もメールもゼロ。







慧)りょーすけ…









俺は涼介に電話をかけてもいいのかな、









襲われたなんて言ったら、嫌われちゃう？









簡単に知らない人に抱かれちゃう、俺なんか気持ち悪いよね。

しかも、知らない人のヤツで腰が浮いちゃうなんて…最低だ…









腰はやっぱり痛いし、殴られた頭も痛いし、
全身ヒリヒリするし、手錠がかけられてた手と、固定されていた足の部分はアザができて、動かす度に痛い、

アソコはずっと違和感があって、本当はもっと洗いたい…









慧)……おれ、、、、、何回りょーすけに迷惑かけて苦しませるの…









慧)俺のせいで、涼介を悲しませるくらいなら、死 にたい…









慧)…明日デートのはずだったのにな…､､､









俺はフラフラする体を動かし、コンビニに行って、カミソリを買った。




ホテルに戻って、手首にカミソリをあてる




あれ、最近までちょっとのことで大号泣だったのに、こういう時には俺、泣けないんだ…






ｽｰｰｰ









線が入って、指でそこを広げると、メリメリと肌が裂け、血があふれ出す。









あと何本切れば死ねる？









あと何本切れば、涼介を悲しませなくて済む？









花恋ちゃん、蒼汰、陽汰、こんなお母さんでごめんね、









こんなお母さん恥ずかしいよね。









もうすぐで死ぬからね､､､









お母さんのこと忘れていいからね、









こんな最低なお母さんのことなんて、覚えてちゃダメだよ。大嫌いなって、さっさと忘れてね。









もう一本切って、、､､､またもう一本。









バンｯｯ！！！！！！




慧)ｯなんで…

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