伊野ちゃん、ママになります。8

劇中 ページ28

映画の中の話です。

読まなくても大丈夫な内容です。
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慧side




外国人の男同志のキスシーンから始まった映画。




1人は車椅子に乗っていて、ひ弱そうだけど、とても優しい笑顔が素敵な青年。


もう1人は、目元が濃くて厳つくて、持ってるものも高級そうなものばかりだけど、青年へのキスは、とても大切な宝物を扱うようなキスをする男だった。



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車椅子の青年は、産まれてすぐに両親を事故でなくし、おばさんの家で育った。

だが、青年は病弱でよく体調を崩し、おばさんを困らすことが多かったため、元々青年に愛情がなかったおばさんは、青年が15歳になった誕生日の日に、少々のお金を渡して家から追い出した。




青年はすきま風がそこらじゅうにある、空き家を無断で家とし、色々なアルバイトをかけ持ちして、お金をうまくやりくりしながら生活した。

だが、体に無理をしながらのアルバイト生活は、長く続くわけもなく、特病の発作を起こして街中で倒れてしまったのだ。

気がつけば、病院の個室で寝ており、色々な管が体に繋がっていた。

青年はお金のことを気にし、すぐに医者に退院を頼んだが、感染者扱いをされ3週間ほど、病室から出ることも出来ず、色々な治療もさせられ、退院時には多額な金を請求され、15歳にして130万円の借金を負った。


そこからの生活は生き地獄。

体調を崩しても働きに出て、夜中も風が吹くたんびに外れかけて窓が大きな音を出して睡眠を防いできて、雨漏りも当たり前。
拾ってきたレジャーシートで身を包みんで、寒さから耐えていた。


1日1食。
頭を洗うのは10日に1回。
勤務は1日16時間。365日。

心配や同情してくれる人はいない。

給料は正しく支給さらたことはなく、いつも半分以下で払われた。
だが、会社に反抗してクビにされたら、明日の生活も苦しいため、クビを恐れ、少ない給料の中で、借金を返済しながら、約6年間の生活を青年は続けていた。

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