伊野ちゃん、ママになります。7

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涼介side



慧が寝て、ホッとしたかと思いきや、金縛りにあってるかのように肩に力が入って、泣きながら俺の名前を何度も苦しそうに呼び始めた。







肩を揺らすと、静かになった慧だけど、顔は真っ赤で、呼吸をする度に、何枚も掛けてある毛布が上下した。




ｶﾞﾁｬ


圭人)水持ってきたよ、

涼介)あ、ありがと。……ねぇ、けーと、
往診の電話してもらってもいい？、、、

圭人)えっ、あっうん。
そんな酷いの？

涼介)39.2°

圭人)えっ、、昨日は大丈夫だったのにね、急だね、、、

涼介)いや、熱はなかったと思うけど、昨日も少し様子がおかしかったんだよね、、、しかも、寝てても起きててもずっと苦しそう…。

圭人)……、そっか、電話しとくね。あと、子供達のことは俺らに任せて。あと、またなんかあったら呼んでいいからね…

ｶﾞﾁｬ





再び苦しそうにうめく慧の頭を撫でながら、慧の横へ横になり、もう片方の手で抱きしめたあげた。



慧)ゃ、、ぁｰ、んんっ、はぁはぁ、ゃ、め、はぁはぁ

涼介)大丈夫だよ、大丈夫。怖くないよ。大丈夫だからね







慧の熱はさらに熱をあげて、往診の先生が来る前に、痙攣しはじめてしまった。


子供は急な高熱に痙攣しやすいって言うけど、大人になってまで、こんな痙攣するなんて、どんだけ慧の体は苦しめられてるのかな……、、


子供を産める体質になってから、体が弱くなった慧。


迷惑をかけるのを嫌い、我慢ばかりして、俺達がそれに気づいてあげる1歩手前で、我慢の限界で倒れちゃうんだ。



今回も昨日、もっとちゃんと話しを聞いてあげとけば、こうにはならなかったかもしれない。


痙攣する体を、雄也と薮くんも一緒にさすってくれた。

脇の下や、股関節など、色んな所を保冷剤や、冷ピタで冷やすが、慧の体温であっという間に冷たさを失ってしまう。




先生が来ると、すぐに太い点滴を指してもらい、少しは体温が下がったみたいだった。


先生)本当は病院で入院したほうがいいレベルです。ですが、話を聞く限り、精神的になことを考えるとやっぱり自宅治療のほうが良さそうなので、また4時間後に新しい点滴をもってまた来ます。
今回の場合は精神的過剰なストレスからくる発熱なので、長引くと思います。
原因をのぞいてあげるのが、1番早く治ると思いますよ。では…

3→←死なないで、、、

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