8話 ページ9
突然だが、私は松田陣平が苦手である。上手く説明は出来ないが、口が悪く雰囲気とグラサンが怖い。二人っきりになったら絶対会話が続かなくなる。幼馴染みにその事を話すと、
「Aにも苦手な人種がいたんだな」
「そんな事言わずに仲良くしてやってくれよ、な?」
うーん、零とヒロに撫でられたら仕方がない。幼馴染みの友達は私の友達だ。イケメンに悪い奴はいない、多分!
ーそして数日後、事件は起きる。
『今、松田が風邪を引いて
寝込んでるらしいんだ』
「ふーん、で?」
『俺達は仕事があるから松田の家に行ってくれないか?』
「風邪くらいで死なないから大丈夫だって〜」
『そんな冷たい事言うなって、仕事が終ったら俺達も行くから』
電話の向こうでヒロが苦笑する。行ったところで追い返されそうな気がするんだよなぁ。こんなふうに、
「かえれ」
ほらね。玄関のドアを開けて、買い物袋を持った私を見た瞬間にこの仕打ち・・・解せん。
「いや、帰らないよ?君にご飯を食べさせてから薬を飲ませて寝るのを見届けるまではな!」
「お前は、俺のおふくろか」
そう言った松田の声はガラガラで、時折咳をする彼は辛そうだ。
「とにかく、立ち話もなんだから入らせてもらうよ〜」
「な、勝手に入・・・っ」
私が無理矢理玄関に押し入ると同時に、松田の体がグラリ、と傾いた。
「おっ、と・・・大丈夫?」
そんな彼を抱き止める私は、そこらの女子より力はあるので安心してほしい。
「今は私におとなしく世話された方が良いと思うけどね」
私が笑顔で言うと松田は観念したのか、小さく頷いて奥の方を指差した。
「寝室、あっち」
やれやれ、いつもこうだと可愛いんだけどね。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
461人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヤマト(プロフ) - まゆさん» 有難うございます!またじわじわと警察学校組に再熱してますのでお待ちください! (2019年9月6日 0時) (レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月3日 15時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマト(プロフ) - 舞鶴さん» 有難う御座います!やる気出ました(笑) (2018年7月24日 12時) (レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴 - 面白いですねw頑張ってください! (2018年7月23日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヤマト | 作成日時:2018年7月2日 23時