21話 ページ24
私はソファから崩れ落ちる。こいつ、今なんつった？ヒロは警視庁の公安、だと？
「黙ってて悪かったよ。でも、自ら言えない立場だって事は、お前なら理解出来るだろ？」
床に膝をついて慰めるように、零は私の肩を軽く叩いた。確かに職業柄、警察事情に詳しい方だとは思うが、問題はそこではない。
(なんだよ、その上下関係！おいしすぎるだろぉ！！)
本人にバレたら絶交されかねないので、傷ついたフリをしておこう。そうしよう。
「いや、大丈夫。所詮、友情なんてそんなもんだよね・・・」
「ぁ、Aっ」
「もう良いから。零は幼馴染みより大事な仕事に行けば良いじゃない！」
立ち上がって嘘泣きをしながらその場から立ち去ろうとするが、零の手によって阻止された。
「・・・別れる前に、聞いても良いか？」
「何？」
「この男は誰だ？」
零がスマホの画面を、私に見せる。そこに映っていたのは、ポアロで一緒にいた音無くんの写真だった。
「ちょ、盗撮はマズイって！てかいつの間に」
「問題ない。僕が頼んだら快く承諾してくれたからな」
チョロかったと、言う零は人の悪い笑みを浮かべる。
君って本当に正義側の人？
「って言うか、大学にいた時のただの後輩だし」
「とにかく、この事はヒロに報告しておくから」
「なんでだよ！」
「この前ヒロから聞いたぞ？真夜中に一人で出歩いてたらしいじゃないか」
げと、私はあからさまに嫌な顔をした。景光め、チクりやがったな！
「しかも、ガラの悪い連中に絡まれたらしいなァ？」
「ま、まぁ。何事もなかったんだか、ら」
焦る私の肩を零が押して、再びソファに座らされた。身の危険を感じて逃げようとするが、零のゴリラ並みの力で押さえ付けられる。
そして、またあの恐ろしい笑顔で言い放った。
「Aはお仕置きか、女性の格好をするのどっちが良い？」
私にとっては究極の選択だった・・・。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ヤマト(プロフ) - まゆさん» 有難うございます！またじわじわと警察学校組に再熱してますのでお待ちください！ (2019年9月6日 0時) (
レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月3日 15時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマト(プロフ) - 舞鶴さん» 有難う御座います！やる気出ました(笑) (2018年7月24日 12時) (レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴 - 面白いですねw頑張ってください！ (2018年7月23日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマト | 作成日時：2018年7月2日 23時
