10話 ページ11
「王様ゲーム、イェエエイ!」
私の家に萩原の声だけが虚しく響き渡る。多分零、ヒロ、松田(例のごとく伊達君は不在)は彼を冷めた目で見ている筈だ。
私と言えば、アルコールが飲めないので、酒の席では皆と距離を置くようにしている。つまりは酔っ払いに絡まれるのを避けたいが為に、背を向けながら一人でTVゲーム中なのである。てか何で毎回、私の家に集まるのか・・・。
(あ、ヤバイ。死にそう)
ガチャガチャとコントローラーを操作しながら、背後の様子を伺う。触らぬ神に祟りなし。
「こんな野郎ばかりの空間で何ふざけた事言ってんだよ」
酒に強いらしい松田が萩原に正論を言った。王様ゲームは男女が均等にいた方が盛り上がるのだろうが、残念ながら今此処に居るのは三十路近い男が4人と、同じく三十路近い顔が男のような女が1人だけだ。
「良いじゃんたまにはさぁ。女子ならAちゃんが居るし」
「Aなら兎も角、お前達と当たってもなぁ」
地獄だろ、と言う零にヒロは苦笑している。そこで、私は察してしまった。これは逆に自分の野望を叶えるチャンスなのではないかと!
(あっ、死んだ・・・)
操作していた自分の分身は、瀕死の状態で何故か肉を焼くと言う失態のせいでゲームオーバーになってしまった。完全なる操作ミスに頭を抱える。そして、彼等の方を振り向き、
「まぁ、良いんじゃない?」
私の一声に、やるやらないで騒いでいた4人の視線が集まる。
「やろうよ、王様ゲーム」
悪いがこのゲーム、私欲の為に利用させてもらうぜ!
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ヤマト(プロフ) - まゆさん» 有難うございます!またじわじわと警察学校組に再熱してますのでお待ちください! (2019年9月6日 0時) (レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月3日 15時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマト(プロフ) - 舞鶴さん» 有難う御座います!やる気出ました(笑) (2018年7月24日 12時) (レス) id: b76a153dd4 (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴 - 面白いですねw頑張ってください! (2018年7月23日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマト | 作成日時:2018年7月2日 23時