君のためなら【キミガシネ】 (ページ20)

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Q「それはおかしいじゃろ！
……ケイジお前さんの気持ちは分かるがそれは納得出来ねぇ」
それはそうだ。私もそれは望んでない。

『ケイジさん。それは違います。皆が死ぬかもしれないのに私だけ見てるだけなんて嫌です。』

ケ「…分かった。
じゃあ、先にチャレンジャーを決めようk…」

ア「あ、言い忘れてたけど見学はAだ！
A以外を選ぶって言うんなら見学は無しだ。
もう1人も参加してもらう。」

……え？

なんで……？

アルジーはそう言い終わると床からもうひとつの椅子が出てきた。

Q「ふざけんが！そんなの納得出来ねぇかじゃ！」

私だけが安全なんて嫌だ。私も納得出来ない。

けど……

ア「この先にAを待ってるやつがいるんだ。
だからAをここで死なせる訳にはいかねーんだ。
それに、納得出来ねぇんだったらもうひとつの椅子に座って的になればいいだろ？」

『それは…出来ないんです。
9つの椅子に5つの人形、そしてダミー弾と実弾。恐らくロシアンルーレット的な事をさせるつもりなんでしょう。
しかし、これはただの運ゲーじゃありません。必勝法があるんです。でも、1つ椅子が増えてしまうときっと
もうひとつ実弾か、ダミー弾が増える。そうしたら本当にただの運ゲーになってしまうんです…』

ア「それじゃあ決まったな、じゃあ見学者専用の椅子を用意したぜ！さぁA座れ！」

ただでさえただ傍観しているだけなのに偉そうに椅子に座るなんて……嫌すぎる。

カ「……Aさん。気にしなくていいんですよ。
貴方は私達の為に見学するんです。気負いしないでください。」

カイさんがそんな言葉をかけてくれるとは思わずびっくりした、

『…わ、かりました。』

渋々私は椅子に座った。

この場所からはみんなの会話は聞こえなかった。

私はアルジーが言ったことを思い出してみた。

［Aを待ってるやつがいるんだ。］

私を待っている人？

もちろん心当たりなんてなかった。ある筈ない。
恨まれた記憶もないし、知り合いにそんなことしそうな人なんて居ない。

そんなことを考えていると、
皆が私の方へ向かってきた。