First love～恋した季節 (ページ14)

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仕事よりもページ14

「お母さんー！！」

走って病室に入る。カーテンを開けるとお母さんはいなかった。どこに行ったんだろと2人で探していたら中庭のベンチで楽しそうに患者さんとお喋りするお母さんがいた。

「お母さん。」

母〝あら、来てくれたの。そちらの方は？〟

マスクに黒のキャップをかぶりサングラスをしているどこからどうみても怪しい人。

全てを取ると周りにいた人らは悲鳴をあげた。

『ごめんなさい。驚かせて。』

一気にお兄ちゃんの周りを囲むように人、人が
たくさん集まる。

大変な事になりそうだからお母さんにまた来ると伝えれば、来なくても大丈夫だと優しい笑顔で言われた。

助手席に座わる。

『長居できなくてごめん。』

「いいよ。謝らなくて。」

次の日。
天気予報で夜から大雨に雷。

「今日何時までなの？」

『えっと、早くは帰れるかな。どうしたの？』

「うんうん。なんでもない。」

『もしかして、雷怖いとか。』

当たってて目を丸くする。

『わかった、わかった。早めに帰らせてもらうから。』

その言葉がどれだけ嬉しいか。

＿＿＿

『おはようございます。』

マ〝相葉さん。ちょっといいですか？〟

『えっ？何、怖い顔して。』

マ〝相葉さん昨日女の人と一緒にいたとこ、週刊記者に撮られました。この車に乗ってる女の人誰ですか？〟

『妹だよ。あれ、言ってなかった？俺、妹いるんだよ。』

マ〝本当ですか？〟

証拠写真としてこっそり撮っていた寝顔。

『悪いね。いつも入れ違いみたいなもんだから、寝顔しかなくて。どうみたって妹でしょ。』

マ〝そうですね。くれぐれも気をつけて下さい。相葉さんたち5人は嵐でありトップアイドルなんですからね〟

『はい、きをつけます。それと今日さ、早く上がれたりできない。』

マ〝今日は23時までありますけど〟

『そっか....分かった。』

社会で働く以上、決められたルールは守らないといけない。

＿＿＿

外は雨、傘を差す人があちらこちらにいる。

〈雨うぜー。〉

〔これ使って。〕

〈いいよ。〉

ピンク色のハンカチ。

〈Aおはようー！〉

「紫耀、あんたびしょ濡れじゃないの。」

〈気にすんなよ。自然乾燥で乾くからさ。〉

紫耀は傘を差して来なかったの？と思うくらい
制服はびしょ濡れ。1人体操服で授業を受ける。

〈はぁ...〉

窓から雨が降る外を見ている。