【刀剣乱舞】審神者？いやいや、私は補佐役だよ

5.カッターが一本 ページ5

次の日…


私は少ない荷物(縄、錠剤、包帯、携帯)を用意し

時間になって宮野さんが迎えに来た


…の、はずだけど


宮野「えっと……真心さんはまだですか？」


貴方『ごめんね、いつもこんな感じなんだ。
荷物は後から送れるのに……』


姉はまだノロノロと用意をしていて、

約束の時間を30分の過ぎている


やっと出てきたと思えば、

手には大きな白いトランクが持たれてた


真心「ご、ごめんなさい！待った？」


貴方『遅いよ。何十分待ったと思ってるの？』


真心「(ﾋﾞｸｯ)ご、ごめんなさい…っ」


少し事実を言っただけで涙目

はぁ…また何か言われちゃうよ……


「真心、大丈夫よ。気にしないで」


「コイツらが早すぎるだけだ。安心しろ」


真心「ぐすっ……うん…」


この場面だけ他人が見れば、

私達が悪者のようだ


宮野「……申し訳ございません、真心様。
ですが、時間が押しているので急ぎましょう」


真心「うぅ…ごめんね……」


……これではどっちが悪いか分からないね


私達は車に乗り、宮野さんから

審神者の仕事内容の説明を受けた


しかし、姉は隣で船を漕いでいた


……しっかり聞きなよ


宮野「それで、鍛刀と手入れは
本丸にてこんのすけが……あの、真心様」


真心「ふぇ……あ、なぁに？」


宮野「はぁ……もういいです。
Aさん、内容は覚えていますか？」


貴方『大丈夫、覚えているよ。安心しなよ』


宮野「なら大丈夫ですね。では次に…」


真心「……？」


そんなやり取りをして、約1時間


その間も説明を受けたが、

姉は荷物から縫い包みを出して

それを抱きながら寝ていた


…ほんと、何でこの子が姉なんだろうね


嫌いじゃないが(好きでもないけど)、

ここまでくると呆れるよ


宮野「…本当に寝ましたよ」


貴方『ほんとにねぇ…
もうすぐ着くのだろう？起こさないと』


宮野「すみません…」


姉を揺さぶり起こすと、

目を擦りながら｢おはよう｣と言った


いや、｢おはよう｣じゃないよ。ふざけてるの？


はぁ…胃が痛くなるね……


宮野「真心様、着きましたよ。
さぁ、ここが今日からあなた方の家です。
洋装でないのはご了承ください」


真心「えー？わたし、
洋風なお城が良かったなぁ」


ほんとに話を聞かないね、君は


宮野「……では次に、
服をお着替えください」



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