【刀剣乱舞】審神者？いやいや、私は補佐役だよ

34.錠剤が十四錠 ページ34

貴方『さて、次は万屋だね』


山姥切「万屋？夕餉の材料なら、歌仙がもう…」


貴方『今回は別件だよ。さ、入ろうか』


山姥切「…写しなんか見せびらかして
どうするんだ」


うーん、彼の発言はどれもネガティブだねぇ


それも個性のひとつなのだろうけど…


貴方『まあ、そう言わずに。ほら、入るよ』


山姥切「あ、おい…！」


半ば嫌がる山姥切君の手を、

少し強引に引きながら入った


山姥切「はぁ…それで、何を買うんだ？」


貴方『頼まれていたのと自分用の酒だよ。
あと、つまみも頼まれていたんだっけ』


山姥切「多いのか？」


貴方『それなりにね。さて、どこだっけな…』


いつもはネット注文だからねぇ…


あと、買い物に来ても酒は買わないし


貴方『んー…お、あったあった。
山姥切君、君もどうだい？』


山姥切「いや、俺は…」


貴方『私の奢りだから、ね？』


山姥切「……分かった。じゃあ、これを…」


そう言って、缶ビール二本と柿の種を持ってきた


うーん、もう少しあってもいいのだけど…


ほんとに遠慮しいだね、彼は


貴方『……(まあ、いいや)
えっと、この三種類は6缶パックで
ぶどう酒と日本酒と麦焼酎は一瓶ずつ…
あ、すみません。このワインって置いてます？』


「置いてますよ。これですが…」


貴方『じゃあ、それをお願いします』


「はい、了解しました」


淡々と注文を済ませる私を、

山姥切君はジッと見ていた


そんなに見られると、少し照れてしまうね(笑)


「お買い上げ、ありがとうございました」


つまみも買い終え、私達は店を出た


蟹や枝豆も買ったし、後で皆と食べようか


貴方『山姥切君、今日はありがとね』


山姥切「…役に立てたならいい」


貴方『うふふ、とても助かったよ。
あ、そうだ！何処か寄り道しないかい？
お礼として何か奢るよ』


山姥切「俺は別に」


貴方『場所は彼処の茶屋にしようか。
休憩もかねて、何か飲むとしよう』


山姥切「あ、おい！」


彼の制止する声に聞こえないフリをして、

手を引っ張って中に入った


茶屋、というかカフェなんだけどね


中に入ると、店員が愛想よく迎えてくれた


周りを見ると、刀剣男士と一緒に来ている

審神者も多いようだ


貴方『あ、私達はそこに座ろうか』


山姥切(もう何も言うまい…)


さて、何を頼もうか



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