【刀剣乱舞】審神者？いやいや、私は補佐役だよ

1.ロープが一本 ページ1

それは、突然のことだった


姉は両親とリビングで談笑し、

私は夕食後の皿洗い


いつも通りにその日を終えようとした時


ピンポーン


「こんな時間に誰よ…
ちょっと、誰なのか見てきなさい」


貴方『今、私が何をしているか
見えないのかい？』


「無駄口を叩くな。早く行け」


貴方『はーい…』


両親の当たりが強いのは、いつものことだ


ほんと、参っちゃうよねぇ


貴方『はーい、どちら様？』


扉を開けると、そこには黒スーツを着た

如何にも偉そうな男性が立っていた


男性「あ、すみません。
貴咲(キサキ) 真心さんと貴咲 Aさんの
お宅はこちらでしょうか」


貴方『…うちに何かご用で？』


男性「それは後程、説明します」


貴方『そうですか…まあ外じゃなんですし、
中に入ってください』


男性「はい。失礼します」


男性を家に入れると、三人のいる

リビングまで案内した


二人は私を見て顔をしかめたが、

男性を見て顔色を変えた


男性「この度は、突然の訪問をお許しください」


「いえいえ。それで、何のご用でしょうか？」


男性「はい。私(わたくし)、時の政府にて
役人を勤めさせて頂いてます、宮野と申します。
この度、こちらを訪ねさせて頂いたのは
貴咲 真心様を、審神者をする為にございます」


審神者……あぁ、歴史を守るとか刀剣男士とか

今、女性が就きたい仕事No.1のアレね

でも確か、霊力とか神気の検査がいるんじゃ…


真心「でも、何でわたしが？」


宮野「先日、市で検査したところ
真心様が適正であることが分かりました」


あぁ、あの検査ね。

私も半強制的に受けさせられたっけ


当の本人は、ワクワクしながら話を聞いていたが

両親は反対のようだ


「そんな！困りますよ！」


「その審神者の仕事って、危ないんでしょ？
そんな所に娘を送れません！」


二人が焦るのも、分からなくもない


姉は生まれつく体が弱く、

外に出るなんてもっての他でいつも家にいる
(ニートとか思っても言っちゃダメ)←


まあ、この人達が過保護すぎるだけ

なんだろうけどね


「真心も嫌よね？そんな危ないこと…」


宮野「あなた方には聞いておりません。
真心様、どうなさいますか？」


真心「…わたし、やりたい。
審神者の仕事、やってみたい！」


姉は両親の反対を押しきって、そう返事をした



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