柘榴が二十五粒 ページ27
二人(主にA)は遅めの自己紹介を終えると、近くにあった長椅子に腰掛けて、話を続けることにした
幸村「じゃあAさんは、俺の父と母をご存知なんですか？」
貴方『あぁ。お前の母デメテルは、私の姉だからな。ゼウスは私の弟だ』
幸村「そうなんですね。では、昔の二人はどんな感じでした？」
貴方『姉上は今と全く変わらず、強く優しく美しい…昔からずっと自慢の姉だ。ゼウスも、今はあんな感じだが昔は可愛かっ……』
Aはそこまで言うと、言葉を失った
理由は簡単。『ゼウスも昔は可愛かった』と言いたかったのだが、ゼウスは昔から
口篭って唸るAを見て、幸村は理由を察したのか苦笑を浮かべた
幸村「ふふ、父は相変わらずでしたか」
貴方『い、いや！そんなことは無いぞ！ゼウスもあれでいて、昔は可愛…かったかな……』←
幸村「あははっ！言いきれてませんよ！」
貴方『む、むぅ…』
Aは自分の父を悪く言われ、気分を悪くしていないかと幸村を様子を伺ったが、楽しそうに笑う幸村を見てつられるように頬を緩めた
幸村「はぁ…ふふ、Aさんはお話しが上手ですね。とても面白いです」
貴方『そ、そうだろうか？…その、精市』
幸村「？何ですか？」
貴方『その…私のことは、呼び捨てで構わんぞ。敬語も無しで良い』
幸村「え、でも…」
貴方『良いのだ。好いた相手に、何時までもそう堅苦しく話されるのは少し寂しいという、か…』
Aはそこまで言うと、少し恥ずかしそうに頬を赤く染めた幸村に気が付いた
そして、自分でも中々恥ずかしいことを言ったと自覚したのか、Aも顔を赤くして慌てた
やｯだぁ！この二人ちょ〜可愛いんだけDO☆←
貴方『違っ…！い、今のは言葉のあやと言うか、例えであってだな！深い意味は……』
幸村「え、そうなんですか…？」
否定されたと分かると、幸村は露骨にガッカリとした風に見せた
すると、それを見てまたAが焦った
もしかすると、幸村はそんなAの表情の変化を見て少し楽しんでいるのかもしれない…
貴方『ち、違うんだ！そうじゃなくてだな…っ！その……私は、君と仲良くなりたいんだ。その為にも、まずは口調を砕かせる方が良いかと思ったのだが…嫌だったか？』
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死音心音2.0(プロフ) - 仁王彩香さん» コメントありがとうございます!!はい、これからも頑張らせていただきます!! (2020年5月23日 14時) (
レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました^ - ^続きの更新頑張ってください！！ (2020年5月23日 12時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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