柘榴が二十粒 ページ22
柳生に呼ばれ、仁王は何処からともなくホワイトボードを引っ張ってきた
時代設定がめちゃくちゃなのは、もはやお約束と言ってもいいだろう←
柳生はホワイトボードに冥界全体の簡易的な地図を描き、幸村に見せた
柳生「これが、冥府の全体図です」
幸村「へぇ…こんな地形なんだね」
柳生「はい。それと見てください。ここ、幾つもの川に囲まれてますよね？この取り巻かれている中心にあるのが、今私達のいるハデス王の館です」
仁王「ここで自慢ポイント1じゃ。さっき言った通り、此処の庭は一年中花が咲き誇る。これは上だと中々出来ん事での、自慢の一つぜよ」
柳生「では次に、この館を少し詳しくご説明しましょう。この館はハデス王と私達の家でもあるんですが、死後の裁判をする場所でもあります。人間達は死後この裁判所を訪れ、その後を決めます」
幸村「その後？」
柳生「人間は死んで終わりではありません。生前の悪行、又は善行でエリュシオン、タルタロス、エレボスのどれかに行きます」
仁王「簡単に説明すると、エリュシオンが天国、タルタロスが地獄、エレボスがハデスの治める死者の国じゃ」
柳生「そしてエレボスから魂を転生させるのも、私達の仕事です。突然ですが、ここで自慢ポイント2です！それは私達の王、ハデス様です！働き者で見目も良く部下思い。正に理想の上司No.1ですよ！」
柳生の勢いに若干気圧されながらも、柳生の熱意が伝わったのか幸村はクスクスと笑った
その様子を見て、柳生少し恥ずかしそうに俯いた
柳生「し、失礼しました。私としたことが、つい興奮してしまって…」
幸村「ふふ、気にしなくていいよ。君達は本当にハデスさんが大好きなんだね」
柳生「はい！それはもう！」
仁王「あんな良い上司は他におらん。俺達はこれからもあの人を支えるつもりじゃ」
柳生「ですが、働きすぎな気もしますけどね…」
仁王「言えとる」
心配そうにそう言う柳生の横で、仁王も同じように頷いた
実際にAの労働時間はジャッカルを含めた三人は疎か、柳よりも長い
ゼウスに「過労死すんなよ！」と少し悪質な冗談を言われ、彼を殴ったことは記憶に新しい←
幸村「そんなに？」
柳生「よければ、ハデス様が働いているのを見に行きますか？」
幸村「え、いいのかい？」
柳生「はい。裁判所は此方です」
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死音心音2.0(プロフ) - 仁王彩香さん» コメントありがとうございます!!はい、これからも頑張らせていただきます!! (2020年5月23日 14時) (
レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました^ - ^続きの更新頑張ってください！！ (2020年5月23日 12時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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