9.第陸話 ページ9
さっき云った通り、
今回の標的は敵組織の大将首だ
標的はこの時間になると、よく利用する店が
あるらしいから、殺すなら其処だろうな
因みに、今回は他部隊も一緒なんだが…
貴方『お、いたいた。龍！』
俺は目の前の、黒い外套を身に纏った男に
声を掛けると、男が振り返った
此奴は芥川龍之介、俺の同僚であり親友でもある
芥川「何か用か、A」
貴方『用も何も、呼びに来たんだよ。
そろそろ時間だ』
芥川「む、そうか…態々すまぬな」
貴方『良いって。
じゃ、終わったら連絡する』
芥川「承知した」
そう返事をすると、龍は咳をしながら
俺の進行方向と逆の方へ行った
…嗚呼、何で暗殺の仕事なのに
他部隊がいるのかって？
確かに、これは俺達の仕事でもあるが
同時に、龍達の仕事でもあるんだよ
作戦としては、俺が相手さんを殺した後
龍達が組織を全滅させるって手筈だ
だからまあ、俺は今 例の店に向かってるんだが…
貴方『確か、この辺りに……あ、ここだな』
俺は住所を思い出しながら、店の前で止まった
其処はわりと大きめなカフェで、標的はいつも
ここのテラス席を利用するらしい
現在、午前7:30
カフェ内は疎らではあるが、それなりに
客が入っている
貴方『取り敢えず、入るか…』
俺はそう呟いて、扉を開けた
その時、扉のベルが店内に響き
それに気付いた店員が愛想良く笑った
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか？」
貴方『一人だ』
「畏まりました。
では、お好きな席へどうぞ」
店員はそう云うと、店の奥へ消えた
幸いにもテラス席付近が空いていたので、
其処に座ることにした
が、標的はまだ居ないようだ
そう思っていると、店員がメニューを持って来た
…まあ、じっくり待てば良い話か
俺は取り敢えず、珈琲のセットを頼んで
標的を待つことにした
そして、それから十分が過ぎた頃
俺が珈琲を口にした時、男が目の前を通り過ぎ
テラス席へ向かった
その男の顔は、今回の標的と一致した
…さて、それじゃあここで暗殺をするにあたって
俺の異能力を少し説明しようか
俺の能力『真珠婦人』は、意思の無い人型を
動かし、操ることができる
これは人形でも死体でも同じだ
まあ、要するにだ
俺の主な殺し方は、小型の人形を使うってことだ
next
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死音心音2.0(プロフ) - ひぇっ感想ありがとう……!!貴方にそんなこと言われちゃったらね、もうくたばってもいいわ!!アイデア云々で全然進まんけど、良かったらたまーにまた見てな！ (12月31日 21時) (
レス) id: 9393f3cace (このIDを非表示/違反報告)
Nansyoku(プロフ) - ししし失礼します...まだプロローグ読んだだけなんですけどやっばいです大好きです....中也先生と主人公と芥川先生がどうなっていくのかを草陰からヌフヌフ言いながら見守ります...おうえんしてまぁぁぁす....！！ (12月27日 21時) (レス) @page1 id: f226542404 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 新美悠華＠文アル大好き💛さん» ありがとうございます!!また不定期更新になると思いますが、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！ (2023年3月18日 17時) (レス) id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
新美悠華＠文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月18日 16時) (レス) @page32 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - ★ayaka★さん» ありがとうございます！続きをお楽しみに！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
