23.第廿話 ページ23
車に乗って数分
暫くすると、車は大きめの一軒家の前に止まった
俺は会計を済ませ、中也さんの鞄と外套を持って
本人を支えて外に出た
貴方『ほら中原さん、着きましたよ。
歩けますか?』
中原「んー……」
貴方(起きない…)
声を掛けても、中也さんは目を閉じたまま
唸る様な声を出した
ちょっと寝惚けててかわ…((←
じゃなくて、そのまま寝かせるわけにも
いかないので、中に入ることにした
貴方『中原さん、ちょっと失礼しますよ』
俺は勝手に許可をとって、中也さんの鞄を探り
その中から鍵を取り出して、玄関の扉を開けた
貴方『てかこれ、不法侵入にならねぇよな?』←
そして鞄や外套等の荷物を置いてから、
座らせる形で降ろした
相変わらず、本人はぐでんぐでんのままだが
貴方『中原さん、起きてください。中原さん』
苦しくならないように首飾りと釦を外して
頬を軽く叩くと、それが嫌なのか唸り乍
弱々しく俺の手を払った
よし、意識はある
貴方『えっと、キッチンは…此処だな』
俺は食器棚から出したコップに少し水を入れて、
中也さんに飲ませた
微睡み乍飲んでいる所為か、水が少し口の端から
零れてはズボンに数滴染みを作った
え…えr((←
と、兎に角!これで大丈夫だな!
貴方『中原さん、もう寝ましょうか。
寝室は何処ですか?運びますよ』
そう云っても、中也さんはまた寝てしまったのか
何も反応を示さなかった
仕方ないので、俺は家中を軽く調べて
二階の寝室に中也さんに運び入れた
貴方『っしょ、と……』
帽子と鞄は人形に机の上へと運ばせておいて、
外套は椅子に掛けてさせておく
俺は中也さんを寝台に横向きに寝かせ、
傍にあった掛け布団を掛ける
横向きになって顔が見やすくなったところで、
俺は寝台の脇に膝をついて寝顔を拝見する
貴方『(綺麗な寝顔だ)はぁ…好きだなぁ……』
彼の頭を撫でていた手を引っ込めて、
人形を回収して部屋を出る
リビングの机にメモと薬を置いてから外に出て、
玄関の鍵を閉めてから鍵をポストに入れておく
それから家に帰って、軽くシャワーを浴びて
布団の中で、今日あった事を思い返し乍眠る
そうして今日も、1日を終える
…それにしても中也さん、酒の匂いに紛れて
すっげぇいい匂いしたな…←
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死音心音2.0(プロフ) - ひぇっ感想ありがとう……!!貴方にそんなこと言われちゃったらね、もうくたばってもいいわ!!アイデア云々で全然進まんけど、良かったらたまーにまた見てな! (12月31日 21時) (レス) id: 9393f3cace (このIDを非表示/違反報告)
Nansyoku(プロフ) - ししし失礼します...まだプロローグ読んだだけなんですけどやっばいです大好きです....中也先生と主人公と芥川先生がどうなっていくのかを草陰からヌフヌフ言いながら見守ります...おうえんしてまぁぁぁす....!! (12月27日 21時) (レス) @page1 id: f226542404 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 新美悠華@文アル大好き💛さん» ありがとうございます!!また不定期更新になると思いますが、気長にお待ちいただけると嬉しいです…! (2023年3月18日 17時) (レス) id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
新美悠華@文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月18日 16時) (レス) @page32 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - ★ayaka★さん» ありがとうございます!続きをお楽しみに! (2019年11月9日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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