【文スト】同性、しかも上司に恋をしました【男主】

22.第拾玖話 ページ22

そんなこんなで、

あれから二時間が経った


その二時間の出来事といえば


俺が龍と銀相手に、中也さんが俺のアピールを

全然気付いてくれないと嘆いたり


英二と今後の新人教育について、話し合ったりと

仕事の話と私情がごちゃ混ぜになっていた


勿論、料理や酒もちゃんと楽しんだ


因みにだが、中也さんと梶井はわりと最初から

出来上がってたぞ


酔って顔が赤くなった中也さんが、これまた

えらく可愛らしくてなァ


普段は格好いいのに、こういう時は可愛くてさ…


こういうのをギャップ萌えって云うんだろうな↑(かなりの重症者)


因みに、今現在残ってるメンバーは

俺と中也さんと芥川兄妹だけだな


一葉は一時間も前に帰って、梶井はその十分後に

フラフラし乍 帰って行ったし

三十分前には、利一と康成を送って行くと云って

英二も二人と一緒に帰った


貴方『あー、楽しかった……
ありがとな、二人共。付き合ってくれて』


芥川「僕等も楽しかったぞ。なぁ、銀」


銀「はい。ありがとうございました、
Aさん」


貴方『いやいや、此方こそありがとう。
中也さんも……って、寝てるんだったな』


中也さんにも御礼を云おうとして、振り返れば

座布団を枕代わりにして寝ている中也さんが

目に入った


貴方『あー…お前等、二人で帰れるか？』


芥川「問題無い。寧ろ、問題は…」


貴方『…だよなぁ。どうすっかなぁ……』


そう呟いて頭を抱えていると、龍がこう云った


芥川「何を悩む必要がある。お前が家迄
送り届ければ良いだろう」


銀「そうですよ！」


貴方『…そうだな、それがいいよな！』


と、俺もそれなりに酒が入っていたので

酔った勢いでそう決断した


それからは早かった、寝てる中也さんを背負って

会計を終えてタクシーを呼んだ


店を出て車を待っていると、帰る直前の龍に


芥川「襲うなよ」←


と云われた


貴方『ばっ…ンな事しねぇよ!!』


俺は慌てて否定したが、龍は既に遠くにいて

その少し後ろから銀が此方に手を振っていた


貴方『ったく、彼奴は俺を何だと…』


銀に手を振り返し乍ボヤいていると、車が来た


先に中也さんを乗せてから乗り込むと、

俺は運転手に行き先を教えた


場所は勿論、中也さんの家だ


い、云っておくが、前に本人が

教えてくれただけだからな？←



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