黒の騎士団対雷門中 ページ9
珪子side
剣「ほ〜う、りっぱなもんだ。さすがサッカー名門校だな」
らしくない事言っちゃって:::、すると隣に立っていた霧野が私を睨んできた。
霧「雷門のチームに無理矢理入ったんだ。ちゃんとゴール、守れよ?」
やっぱり私を信用していないんだ。まあ、分かっていた事だけど:::。私は微笑みながら言った。
貴「私はそのために雷門に来たんだもん、最後まで『守りきる』さ」
霧「!」
木『それでは、練習試合を始める。雷門中サッカー部対:::黒「黒の騎士団とでも呼んでもらおうか」:::?』
貴「!」
やっべ、黒木じゃねえか!私がこっちにいることを知ったら『あの人』に言われてしまう!
そそくさ、と。
霧「:::何故俺の後ろに隠れる?」
貴「no problem 」
霧「いや、問題なくないし!」
突っ込まれてしまった:::珪子、霧野に突っ込まれてチョーうれピ!
黒「:::始めて下さい」
どうやら、ばれなかったみたいで私は安堵して霧野の後ろから出てくる。そして、試合が始まった。
私は、ゴールの前に着いて軽いウォーミングアップを済ませて構えるが:::
霧「お前にゴールを守ってもらわなくても、おれが守る!」
貴「:::好きにすれば」
けど、私こんなに試合とかに干渉しちゃってるけど大丈夫かな?世界を正すって言っても私がこの試合に出てちゃ全然:::
拓「行ったぞ!」
貴「お!?」
さっそく来ましたボール!雷門中の皆はその力に圧倒されて近づけない。なので必然的に私がボールを取ることになる。
拓「おい、止めろ:::って」
貴「おりゃっと!!」
あんなひどい特訓を受けていればこんなボール、片手で取れる。余裕な笑みを浮かべながら私はボールをひょいっと取った。
拓「な!」
霧「本当に取った:::?」
貴「言ったでしょ!あんた達のゴールは私が守るってさ!」
私はそう叫んで神童に向かってボールを蹴り上げる。ボールは神童に向かって飛んで行った。
あんた達が信じなくても私は信じる:::だって、テレビの向こう側であんた達の勇姿を見て来たんだから。
そして、試合が進んでいくまっただ中私のゴールは完璧に守られていた。
けど、それは私が守っているから当然の事:::先輩には悪いけど、あなたの出番はない。
貴「それにしても、見てて精神が削られていくような光景」
助けたい気持ちがあるが、私はフィフスに身を置いている身:::見ている事しか出来ない。
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作者名:keito | 作成日時:2015年5月18日 0時