雷門に吹く新しき風 #3 ページ7
拓『お前達、サッカー部の神聖なグラウンドで何をさわいでいる!』
天馬と剣城の攻防戦の中、一人の少年の声が響く。後ろを振り返れば雷門中現キャプテン、神童拓人が立っていた。剣城は神童を見てニヤッと笑った。
剣「ハ!やっと現れたか」
拓「俺は雷門中キャプテン、神童拓人。そしてここにいるのが雷門イレブンだ!神聖なグラウンドで何をしているんだ!::::」
そう神童は言うと剣城から視線を私に移す。そして私を睨みまた剣城へと視線を戻した。ああ、私もやった事になってるのね。
剣「サッカー、見てて分かんねえの?」
貴「こら、剣城!礼儀をわきまえて!」
私は剣城にひっぺを返す。
拓「:::そこの少年は礼儀をわきまえてるようだな」
そして、セカンドチームを横目で見る。痛々しい惨状を見て何を思ってるんだろうか。そして私達の方を向いて叫ぶ。
拓「セカンドチームを倒したからっていい気になるな!」
剣「倒した?ちょっと遊んだだけだ」
確かに、セカンドチームは剣城の比でもなかった。相手に出来る奴は私以外今はいないだろう。神童が久遠監督の隣に降りてきた。他の雷門イレブンも降りてくる。私は少し帽子を目深に被った。
霧「?」
少し目があったんだよね霧野と:::。
拓「久遠監督、こいつらは?」
久「おそらく、フィフスセクターから送り込まれたらしい」
拓「:::」
天「フィフスセクター?」
天馬が私と剣城を見る。
拓「何しに来た?」
神童の質問に私が説明する。剣城がフィフスセクターの指示により雷門サッカー部を潰しに来たこと。そして、
剣「そして、これが新雷門イレブンだ」
この黒の騎士団が新雷門イレブンになるということ:::。けれど、私はその黒の騎士団に入っていない。元々、私はシードでも聖帝以外に従うつもりは毛頭ないからだ。
拓「俺たちの代わりだと?」
車「真の雷門イレブンは俺達だ!」
剣「ああ、だから待ってたぜ。本番を始めようか:::」
拓「不当に暴れているお前達と勝負する気はない。それとも、正式に俺達と試合する手続きをとったのか:::!」
剣「どうやら、自分達が置かれている状況を理解してないようだな」
と、剣城がボールを蹴る。そのボールは旧雷門サッカー部へとぶちこまれた。
剣「よく聞け、これは提案ではない」
剣城が神童の肩に手を置く。
剣「命令だ」
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作者名:keito | 作成日時:2015年5月18日 0時