入部テスト #1 ページ21
剣城side
剣「ハハ、あいつの顔キラキラしているな。でも:::」
珪子の奴、別に入部テストはやらなくていいって言ったのに。
貴『私はちゃんと入部テストを受けてから入りたいの!これ、私のプライドね』
とか言っていたが、あいつの実力は雷門中の奴らより上だ。入部テストを受けなくても簡単に入れたはずなのだ。
初めて会った時もそうだったがあいつの考えはよく分からない。
貴「〜♪あ、お〜い!」
剣「:::」
こんな時に俺に手を振ってる場合じゃないだろ。自分から雷門中に嫌われるような行動するなんて:::まあ、手は振るけどな。
神「おい、手を振ってる場合じゃないぞ!」
貴「良いじゃん、別に!」
神「良くない!」
:::子供っぽいな、年上のくせに。けれど、嫌われてはなさそうだ。
あいつの性格上なのか、それともあいつが無意識にその雰囲気を作っているのか。
俺がいつも思うのは普通の『シード』とあいつは目的も何も違うという事だ。あいつは何を思ってここにいるのだろうか?
剣「そんな事を考えても、あいつが俺に教えてくれなければ分からないことだ」
すると、後ろから陰湿な空気が流れる。俺はゆっくりと後ろを振り向いた。
清『じゃあ、教えて差し上げましょうか?』
サッカー部のマネージャー、益田 清美。笑っているその顔は本当の笑みではない。
不敵な笑みだ。
剣「お、お前は:::」
清「私の名前は益田 清美。以後お見知りおきを」
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作者名:keito | 作成日時:2015年5月18日 0時