暗殺教室～男装少女はマフィアのボス？～短編集 (ページ7)

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夏祭りと浴衣と花火と＃２ページ7

渚「：：：」

貴「おーい、渚！早く来いよ！」
神「渚君、早くしないと夏祭り終わっちゃうよ！」

せっかく、日本の夏祭りにやって来たと言うのに渚は恥ずかしいのか、鳥居の柱から出てこない。俺達は何回か呼ぶがやっぱり出てこない。

俺は神崎ちゃんと鳥居にいる渚の元へと向かった。

渚「ゼ―――――ーッタイ嫌だ！」

貴「ほら、行こうぜ？」

どうやら、自分の恰好が恥ずかしいらしい。別に、似合ってるけどな～？

渚「僕は、まだ男を捨てたくない！」

貴「もう、お前はとっくに捨ててるだろ？観念しな」

渚「捨ててないよ！何言ってんの！」

俺達の漫才にフフッと笑う神崎ちゃん。そして、渚は俺達の説得に観念したのか重い面持ちで鳥居の柱から出て来た。

神崎ちゃんは、その姿を見て笑顔になる。

神「可愛い！」

貴「だろ？」

渚「僕は：：：男を：：捨ててしまった」

そう、渚がしている恰好は神崎ちゃんと同じ浴衣。俺は絶対にしたくないから神崎ちゃんと相談して渚に着てもらった。

なんというか、神崎ちゃんより可愛いと思う。いや、神崎ちゃんも可愛いけど。

渚「ていうか、何で僕なのさ。尭が着るのが普通じゃないの？」

貴「俺は：：：絶対に着ない！」

渚「何、その開き直り！？」

貴「神崎ちゃんも渚が着た方が良いって、ね、神崎ちゃん？」

と、神崎ちゃんの方を振り向くと：：：

神「え、えっと：：：」

男１「お姉ちゃん、可愛いね？」
男２「一緒に回らない？」

な！あいつら、俺の神崎ちゃん～～～を！←お前の神崎ではない。

渚「うわわ、神崎さんが：：：って尭？」

渚はその場に残されて、俺はナンパされている神崎ちゃんの元へと行った。渚？あいつは男だから大丈夫だろう。

貴「おい、お前ら」

男１「ああ？」

貴「その子から手を離せ、この野郎」

そこそこ良い顔をしているからって調子に乗るんじゃねえぞ、ちくしょう。

渚「いやいや、心の中がただ漏れだよ。尭」

男１「そうだ、そこの女の子の言う通りだ」

渚「いや、僕男だから！」

そして今度は、渚までもが男達にナンパをされ始めた。渚の顔は不機嫌そのもので、傍から見ればとても笑える光景だった。

それを俺と神崎さんは笑いながら見るのだった。