暗殺教室～男装少女はマフィアのボス？～短編集 (ページ6)

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夏祭りと浴衣と花火と　＃１ページ6

貴「：：：夏祭り？」
渚「うん、二人で行かない？「ゴホッゴホッ！」大丈夫！？」

貴「ふたふた、二人で？」

昼休み、いつものように昼飯を食っていた俺は渚の言葉にパンを喉につまらせる。

ていうか、突然すぎなんだよ馬鹿野郎！

渚「そんなに驚くこと？」
貴「お、お前にとっちゃ普通だと思うけど俺にはびっくりすることなの！」

ふ～ん、と別に興味のないような反応を示した渚。すると打って変わっていじわるな笑みで俺を見て言った。

渚「尭、日本の夏祭りって知らないでしょ？」
貴「まあ、確かに：：：知らないけど：：さ」

渚「だ～か～ら、僕が案内してあげようかな～って思って」

なんだか：：：渚が積極的なんだけど、何で？

けど、日本の夏祭り：：：行ってみたい。確か、パーパも夏祭りに行った事があるって言ってたっけ。マンマとデートで。

渚「で、どうする？行く？行くよね？」

貴「行くこと決定してるじゃねえか！」

すると、隣から：：

神「私も一緒に行きたい、鞍野君と！」

神崎ちゃんが俺の手を両手で握って顔を近づけて来た。え、嘘。神崎ちゃんが俺を誘ってきた！！！

貴「え！？」

神「女の子同士で！」

『女の子同士』、そんな事を言われたのは初めてだ：：：。いつも俺は男として女の子と『デート』していたから、女の子同士で遊ぶなんてなかった。

とっても嬉しい：：：けど、

貴「嬉しいけど、でも：：：」

俺を最初に誘ってくれた渚がいる。口に出しては言えないけど、渚に誘われるのは嬉しかった。

だって、俺の好きな人だから。

けど、神崎さんは俺にとって大切な女友達。女の子同士で楽しみたいのも俺の本望。う～、これは難題だ。

神「鞍野君、鞍野君」
貴「ん？」

神「耳を貸して：：：」

考え込んでいた所を神崎ちゃんが俺の肩を叩いて耳打ちをした。

神『これならどう？』

貴「：：：ああ、いいかもしれない！」
渚「？」