暗殺教室～男装少女はマフィアのボス？～短編集 (ページ3)

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今日一日、女の子になります！　＃２ページ3

昼休み

カ「ねえ、尭ちゃん。『私』って言ってみてよ」
貴「はあ？」

渚とカルマと俺で飯を食っていると、カルマが手を叩いて言ってきた。俺は口をへの字にする。

貴「寝言は寝て言え、馬鹿馬鹿しい」
カ「え～、良いじゃん。せっかくスカートを履いてるんだから今日ぐらい女の子らしくしようじゃん？」
貴「じゃんって：：：」

頑なに俺はカルマの願いを拒否していると、何か思いついたのかカルマは茅野を連れてきた。
ま、まさか？

茅「命令だよ！女口調で話しなさい！」

やっぱり――――――！そう来たか！

カルマは俺を見てしてやったりと言う顔をする。この野郎、茅野に負けた俺が逆らえる訳がないことを分かってて：：：、

渚「尭：：：貴「今回だけだからね、女口調は」！」

俺：：：じゃない私は、カルマを見ながら溜息をついて言った。

貴「ったく、素行は悪いのに頭だけはいいんだから」
カ「：：：」

カルマが何故か呆けている。私はカルマの顔を覗いて首を傾げた。

貴「どうしたのカルマ？そんなにめずらしい？」
カ「／／／い、いや！別にめずらしくもないし！」

渚「カルマ君が初めて顔を赤くした：：：」
磯「惚れた弱みだな、カルマ」

磯貝に言われたカルマは、顔を赤くしたまま窓から出て行ってしまった。

貴「え？」
渚「照れ隠しだね」
磯「照れ隠しだな」

どうやら、照れ隠しのようです。

―――――――――――
放課後

貴「はあ～、長かった～！」
渚「確かに、お疲れ様。尭」

貴「家に帰ったら、速攻脱ぐ！」

そう言うと、何故か渚は悲しそうな顔をした。

貴「どうしたの？渚」
渚「いや、少し寂しいなって。スカートを履いた尭が見れなくなって：：：」

すると、

磯「おーい！鞍野ー！」

後ろから磯貝君が私の名前を呼びながらこちらに走ってくる。何だ？と思いながら後ろを振り返る。

磯「今日でスカートが見納めなんだ。一緒に写真撮ろうぜ」
貴「はあ？」

磯「渚！写真撮ってくれよ！」
渚「ええ？」

私は訳も分からず、磯貝と写真を撮る事に。写真撮るだけならいいかと思った矢先。

渚「はい、チーズ：：：！？」

チュッ

私の頬に磯貝の唇が当たった。

貴「！！」
渚「／／／」
磯「お、ばっちり撮れてんじゃん！」

磯貝が固まっている渚から即座にケータイを奪い取る。そして、バックにしまって

磯「じゃあ、明日な！」

そう言って足早に帰った。そして私と渚は、

貴・渚「「：：：」」

無言だった。

磯「やりっ！」