暗殺教室～男装少女はマフィアのボス？～短編集 (ページ14)

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磯貝とゲームセンター　＃３ページ14

そして、俺は磯貝の男としてのプライドを立てるためある事を提案した。←(ある意味、この言い方もひどい)

クレーンゲームで、お金は俺が払うが、取るのは磯貝ということだ。

これなら磯貝がお金を払う事もないし、磯貝の男としての実力が見れると言う事だ。うんうん、俺優しい！

磯「鞍野、お前欲しい奴あるか？」

貴「欲しい奴？」

磯「おう、お前の好きな物を取ってやるぞ！」

右腕の二の腕の所を左手でパンパンと叩く磯貝。俺はそんな磯貝を無視して欲しい物を探す。

色々な物があるな～と思いながら見て行くと一つ気になる物を見つけた。

それは、良く鞄の紐につけるチェーンが付いた茶色のクマのぬいぐるみ。

貴「可愛い：：：」

磯「ん？欲しいのか？」

クマのぬいぐるみに目を奪われていると、隣に磯貝がやってきて一緒に中を見た。

俺は無言で磯貝に向かってうん、と頷いた。

磯「分かった、取ってやるから少し待っててくれ」

貴「あ、お金お金！」

磯「あ、そうだった」

急いで俺のお金を入れてゲームを開始する。磯貝はボタンに手を添えてどのクマのぬいぐるみを見定める。

そして、

磯「よし、取るぞ」

貴「うん、頑張って！」

ボタンを押した。クレーンが前へと動き、そして左へと動く。

そしてちょうど穴の中に落ちそうになっているクマのぬいぐるみの上に止まった。

磯「よし、取るぞ」

磯貝の言葉と同時にクレーンが下へと降下していく。そして：：：

磯「：：：：：：よっしゃ！」

貴「取れた！」

クレーンがクマのぬいぐるみを取り、穴へと落とす。

磯貝は取り出し口に手を入れて、一つのクマのぬいぐるみを取り出す。

磯「はい、取ったよ。鞍野のお金だけどな？」

貴「別に良いよ。ありがとう、磯貝」

俺は、磯貝から手の平サイズのクマのぬいぐるみを受け取ってまじまじと見る。

とても可愛らしい。

そして俺はスクールバックにさっそく付けてみた。

貴「どうだ？」

磯「お、似合ってる似合ってる」

貴「だろ？」

そして俺達は、シューティングゲームや音楽ゲームなど色々なゲームをやった。

俺には初めてのものばかりでとても楽しかった。

貴「今日はありがとな？」

帰り道、隣を歩きながら磯貝にお礼を言う。磯貝は頬を少し染めながら笑ってくれた。

けれど、

貴「そういえば、俺はお前に何もあげていなかったけど：：：どうしたものか」

磯「それなら、とっくにもらってるぜ？」

貴「？」

磯(お前の笑顔だ)