イシガシ・ゴーラムという少年 ページ10
紫の惑星ファラム・オービアスにて、女帝ララヤ・オビエスは青い地球人と万物の神について考えていた。
青い地球人、それは未来を脅かすと言われている者達であり伝説とされていた。
そして、『万物の神』は全宇宙いや全人類を滅ぼすと言い伝えられている。その証拠は遺跡によって発掘されており、一度万物の神によって滅ぼされているという史実が残っていた。
ラ「地球：：：万物の神：：：まだ勝ち進んでいるのか？」
ミ「は、銀河辺境Ａブロック予選を勝ち抜きグランドセレクタ本選に駒を進めております。そして、万物の神も地球チームにて存在している事が確定されました」
ラ「そうか：：：」
ララヤの側近、ミネル・エイバは腕に浮かんでいるパネルを押してララヤの目の前にＡブロック決勝の様子を見せた。
ララヤがじっと見ていると、一人の藍色の髪をした少年がシュートを打つ所が映し出される。
ラ「！！：：：あの者」
ミ「：：：？」
ラ「ミネル、お前に頼みがある」
なんなりと、ミネルの言葉を聞きララヤは少年を指差して命令した。
ラ「あの者をわらわの前に連れてまいれ」
ミ「しかし、あれは地球人：：：」
ラ「そんな事は知らぬ。いいから連れて参るのじゃ」
ミネルはララヤの命令を承諾し、一礼して部屋から出て行く。ララヤは一人、画面に映る少年をじっと見つめていた。
――――――――――――――ー
一方、砂の惑星サンドリアスに着いた私達はノーツ号からステーションへと降り立っていた。
真「降り立つって、降りたで伝わるでしょう」
貴「あん？」
真「いや：：：何でもありません」
皆より先に降りてステーションを見渡していると、一人の姿が目の前にあった。
誰だろう？宇宙人？じゃなきゃ：：：おかしいよね。
貴「初めまして！」
？「：：：」
挨拶をしながら近づくと、宇宙人は私に向かって一瞬驚いた顔を見せた。けれどすぐに表情を戻し一礼をする。
中性的な見た目：：：彼？彼女？
貴「あの貴方って男ですか？女ですか？」
？「！？」
拓「螢、それは相手に対して失礼じゃないか？」
貴「だ、だよね：：：」
神童に叱咤されてしまった。やっぱり失礼だよね：：：この質問。
私は謝ろうとして顔を上げると、
？「：：：フフッ」
彼？彼女？は小さく笑った。
？「そうですね、私は男ですよ。皆様のコーディネーターをさせてもらう。『イシガシ・ゴーラム』です」
貴「イシガシ：：：ゴーラム？」
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作者名：keito | 作成日時：2018年1月10日 10時
