イナギャラ～君のティアー～４【神童拓人】 (ページ9)

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砂の惑星サンドリアスに到着ページ9

ア『ワープ終了、通常空間に復帰しました』

ケ「：：：はあ」

通常空間に入った途端、皆の体が脱力感に襲われる。僕は何も感じなかったけど、力を使った体は少し疲れていた。

背伸びをして肩を回す。

み「ありがとうございます。愛原さんに戻っても良いですよ」

ケ「：：：分かった」

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ア『銀河代表、５８６７３０７１。惑星サンドリアスに到着』

目の前に惑星が見える。この惑星がサンドリアス：：：じっと見ていると、俺の右隣からケイディスから元に戻った螢が現れる。

始めてみる惑星に、彼女は目を輝かせる。すると、いきなりガタッと膝を崩し尻餅をついた。

拓「螢！」

天「螢、だ、大丈夫！？」

天馬も尻餅をついた螢が見えたのだろう。螢に走り寄り体を摩る。俺も天馬の反対側に回って膝をつく。

螢はごめん、ごめんと言いながら頭の後ろに手をやって俺達に謝った。

貴「ケイディスは重力の影響を受けないみたい。全部私に周って来たのかな」

拓「ワープをしている時はずっと立っていたからな」

天「ありがとう、螢」

三人で笑い合っていると、目の前にオズロックのビジョンが現れた。暖かな空気が凍りついた瞬間だった。

オ『無事に到着したようだな』

天「オズロック！」

オ『砂の惑星サンドリアス。グランドセレクタギャラクシー一回戦の相手だ』

貴「：：：」

そう言うと、私の方に視線を向けてくる。笑みを浮かべるオズロックに私は睨み返した。

オズロックは気にも留めず、言葉を続ける。

オ『地表のほとんどが砂漠で出来ているサンドリアスにはつねに強い風が吹いており、過酷な環境で進化したサンドリアス人は強い肉体と高度な身体能力を身に着けている。君達地球人にとって恐ろしい対戦相手になるだろう』

まもなく、サンドリアスステーションに到着しますというアナウンスが流れた。着いたんだ：：：惑星サンドリアスに。

オ『さあ、グランドセレクタギャラクシー本選の始まりだ。改めて繰り返す事もない。この試合、君達の惑星の運命を掛ける戦いだ』

私達の顔が一気に引き締まる。

オ『万物の神よ。君の願いはどんなものかな？』

貴「願い？」

オ『：：：君達の健闘を祈ろう』

そう言って、オズロックのビジョンは消えた。