許可、そして降臨 ページ6
黒「：：：どんな役割でも果たすというのだな？」
信「は、はい！」
西園君の言葉に、黒岩監督は顔色を変えないまま答えた。
黒「良いだろう、乗船を許可する」
み「：：：？」
天／信「「やった――ー！」」
黒岩監督からお許しが出た事に二人は喜びを上げる。私はその様子を見て小さく微笑んだ。
そして、私は黒岩監督の元へと歩み寄って頭を下げる。
貴「ありがとうございます、黒岩監督」
黒「：：：」
み「何故、貴方がお礼を言うのですか？」
私の行動に若干驚きを見せるみのりさん。何故だろう？自分でも分からない。
けれど、
貴「何となく：：：ね」
黒岩監督の思っている事は良く分からない。ただ私はお礼を言いたかっただけかも知れない。
だから、『何となく』が今の気持ちの一番適した答えだ考えたんだ。
信「よろしくお願いします！」
鉄「：：：気に入った！」
信「？」
鉄「どこに行くかも知らねえ船に友達の為に命を掛けて乗り込むとはお前：：：男だ！俺は鉄角 真よろしくな！」
西園君が皆に受け入れられている様子を見ていると、肩にトントンと叩かれる。振り変えると、肩を叩いた人間がみのりさんだと分かった。
貴「何？」
み「：：：」
みのりさんが無言で私の前に手を差し出す。その手の上には、四角い布が置いてあり何かが描かれている。
何が描いてあるのかは分からない。
み「私の手の上に貴方の手を乗せて下さい」
貴「：：：こう？」
そう言われて、私はその通りにみのりさんの手に自分の手を乗せた。次の瞬間に：：：私の意識は『途絶えた』。
―――――――――――――ー
ガタンッ、と誰かが倒れた音が部屋に響き渡る。俺はその音の元に視線を移した。
拓「：：：螢！？」
そこには横になって倒れている螢の姿があった。俺は名前を呼び走り寄ろうとした時、
み「近づかないで下さい」
水川が螢の前に立ち塞がった。その手には布きれが握られている。
こいつが何かしたのか？
天「水川さん、何をやって！？」
み「ワープをする為に、『彼』が必要だからですよ」
剣「：：：『彼』？」
水川がそう言うと、螢の体の下から緑色に輝いた魔法陣が現れた。その光は螢を包み込む。
俺達は何も言わぬままその様子を見守る。そして、
？「ん：：：これ、は？」
光が消えた後、そこにいたのは：：：螢ではなかった。
み「さあ：：：貴方の出番ですよ。『ケイディス』さん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：keito | 作成日時：2018年1月10日 10時
