イナギャラ～君のティアー～４【神童拓人】 (ページ14)

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ボーイズトーク？ページ14

み「自由行動をさせてよかったんですか？地球とサンドリアス：：：互いの運命を掛けた試合が迫っているんですよ？」

ノーツ号に残っていたみのりと黒岩。みのりは選手達の自由行動の事について黒岩に疑問を投げかける。黒岩は表情を変える事もなく言った。

黒「彼らにはこれからの戦いの重さを知ってもらわなければならない。特に：：：」

黒岩は一つの映像に視線を移す。そこには、フードを被った愛原螢とイシガシ・ゴーラムが並んで歩いている映像だった。

黒「万物の神を宿している事がどれだけ危険なのか：：：彼女は身を持って知るだろう」

み「それは仕方がない事でしょう。彼女は彼の「とにかく」ん？」

黒「これからが、戦いの始まりだ」

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剣「そういえば、聞きたかった事があるのですが：：：」

拓「サッカーの事か？」

剣「いや、違う事です」

サンドリアス人の踊りを市川と剣城と共に見ていると、ふと剣城が俺に問いかけて来た。サッカー以外の質問なんてあまり聞かれなかったから新鮮だ。

何だろうか：：：少し楽しみにしていると予想斜めの質問が出て来た。

剣「愛原の事が好きなんですか？」

拓「：：：え？」

剣城からは普段から出ない言葉に俺は普段では出さない声を目を丸くして出す。

座「おや？そうなんですか？」

市川が意外という顔をして唖然としている俺を笑みを浮かべながら見てくる。俺は依然として質問の意味に驚いている。

そしてすぐに我に帰って剣城に何故そんな質問をしたのかと問い返した。

剣「いや、普段から仲が良いですし」

拓「仲が良いと言ってもそれが好きと結びつく訳では：：：」

剣「それに、愛原が熱を出した時に野咲と皆帆が話していたんですよ。『神童さん、絶対に愛原さんの事が好きだって』」

：：：そんなに顔に出ていたのだろうか？他の皆に分かりやすい顔を。

座「神童さんはどうなのですか？」

拓「え？」

座「神童さん自身が好きではないと言うならばそれならそれで良いと思います。でも、好きなのであればいっそ認めてしまえば楽ではないのでは？」

市川がそんな事を言うとは思っていなかった。恋愛話なんてこの三人でするようなものでもない。

俺は：：：、

拓「もし、俺が愛原の事が好きだって言ったら笑うか？」

俺は恥ずかしくて俯きながら言うと、フフッと笑う市川の声が聞こえる。

座「応援しますよ」

剣「俺でよければ：：：」