迷子と救世主 ページ12
貴「さっそく：：：迷った」
せっかくの自由行動。皆と廻ろうとした矢先でこれだ。
小さい頃、よく一兄にお前はいつも目を離した隙にどっかに消えるからって注意しろっていつも言われたのに：：：。
貴「まさかここで迷子になるとは思わなかった」
ああ、こんな所で迷ったあげく飢死にして白骨化した姿で一兄に会うなんて絶対に嫌だ。それなら、戦って死んでいった方が断然良い！
迷っただけで死んだなんて恥ずかしいにも程がある。
貴「うう：：：どうすれ「一人で何をなされているのですか？」」
その声は！私はゆっくりとその声の方へと涙目をしながら向いた。その救世主とは、
貴「イシガシさんんんん！！」
イ「はい、イシガシですが？」
貴「あ：：：会いたかったですよおおおおおおおおお！」
知り合いに会えた事が嬉しくて、私はイシガシさんの腰に勢いよく抱き着く。イナズマジャパンのメンバーではなくても、とにかく自分を知っている人間が自分を見つけてくれた事がとても嬉しかった
。
もう、ああだこうだとか関係ない。とにかく助かった！
貴「いや〜本当に良かった。このまま飢死するのかと「あの：：：」はい？」
イシガシさんの声に顔を上げると、恥ずかしそうに顔を赤く染めるイシガシさんがいた。私はその様子に自分がしている事に気付く。
私はすぐに離れて、すみません：：：と謝った。
イ「いいえ、私は嬉しく「え？」あ、いやとにかく見つけられて良かったです」
貴「：：：私の事捜してくれていたんですか？」
イ「はい、他の皆様はそれぞれ楽しんでいらっしゃいます。そこで貴方がいなくなったので捜していたのですが」
まさかこんな所にいるとは思いませんでした、と告げる。一人でどんどんと迷い込む自分に呆れる。
でも、捜してくれていたのだ。お礼をしなくては。
貴「私の事を捜してくれてありがとうございます」
イ「どういたしまして。他の皆様の居場所はご存じで：：：」
貴「ではないに決まってるでしょ！」
イ「では、私からのご提案なのですが：：：」
そうして、イシガシさんと共に自由行動をする事になった。最初は申し訳ないと思い断ろうとしたが、また一人で迷子になるのは良くないと思う。
ここは、イシガシさんの提案に乗らせてもらおう。
貴「お！お願いします！」
イ「私も忙しいので、長くはいられません」
貴「うん！」
さあ、行きましょうと歩き出したイシガシさん。心無しか嬉しそうな顔をしていた。
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作者名：keito | 作成日時：2018年1月10日 10時
