怪盗ジョーカー～満月の怪盗～２【スペード】 (ページ7)

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Crise de l'assistant, Alta(助手・アルタの危機)　ページ7

in 月光ホテルスペードside

ス「き、君も一緒に行くのかい？」

貴「一人より、二人、二人より、三人ってね？」

僕とハート(外身はジョーカーだが)は、取材をしに来たキャスターの変装をすることになった。
本当だったら、僕とハチだけで良かったのだが：：：。

ハートは念の為という事で一緒に行動する事になった。それにしても、

貴「う～ん、スーツはきついな：：：ん？どうしたの、キング？」

普段の可愛い服も似合うが、フォーマルなスーツも大人っぽくて似合っている。

ス「あ！いや、何でもないぞ？」

ハ「とか言って、ハートさんのスーツ姿に見惚れてたんでしょ？二ヒヒ」

スーツ姿に見惚れている僕を見ながらニヤニヤとするハチ。僕は恥ずかしくなってハチの頭を叩く。

けれど、当の本人は僕が見惚れていた事に気付いてない様子でこちらを首を傾げながら向く。

少し悔しい気もするが、惚れている弱みなのだからしょうがない。

ハ「良いんじゃないですか？僕はスペードさんの恋を応援しますよ？」

ス「え？」

ハ「プライドの高いスペードさんが、惚れている女の子に振り回される姿はおもしろいからですからね」

そっち！？

貴「ちょっと！早く行くよ！」

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アルタside

ア「よし、出来た。後は、主からの指示があるまで待機しないと：：：」

主からの命令で『ある物』を作っていた俺。もう準備が終わって指示があるまで休憩して紅茶を飲もうとした。

その時、

ア「：：！誰だ！」

？『お？もうばれちまったか、気配を消していたつもりだったのによ：：：」

後ろから、悪い気配がした俺。すぐに後ろに体を向けるとそこにいたのは驚くべき人物がいた。

ア「な！『シアン』：：：さん」

シャ「俺はもう、『シアン』じゃねえ！シャドウ・ジョーカーだ！」

ア「やっぱり、あの人の仲間に：：：なってしまったんですね」

シャ「うるさい！」

まさか、シアンさんがシャドウ・ジョーカーとして仲間になってしまうなんて：：：主が聞いたら絶対に怒るだろう。

シャ「悪いが、お前にはここで消えてもらうぜ？」

ア「え？」

シャ「そして、『あいつ』を連れて帰る：：：クローバーの命令だからな」

ア「！！」

それは：：：それだけは絶対にさせない。

じゃなければ、主があの人から逃げた意味がなくなってしまう！

だから、シアンさんをここで食い止める。僕の：：：この『特殊能力』で。