ローゼンメイデンについて 真紅side ページ10
有田 蒼、黒髪のロングに前髪を切り揃えているその姿はまさに大和撫子と言えるだろう。
けれど、本当の大和撫子とは言い難いものだ。それは、彼女の瞳が：：：
ジュ「改めて、有田を見るけど：：：お前『オッドアイ』なんだな。珍しい」
貴「ああ、瞳の事？生まれつきなんだ」
彼女の瞳が、蒼星石と翠星石と同じ色の『オッドアイ』だということだ。面白い事に。
私は彼女に近付いて両手で顔を包んで瞳をじっと観察する。
貴「ん？」
真「：：：」
貴「私の目、おかしい？」
そうやって首を傾げる姿はとても可愛らしい。
私はいいえ、と首を横に振りながら手を彼女から離す。すると、私の頭に手を乗せて撫でて来た。
真「？」
貴「あ、ごめん真紅。つい撫でたくなっちゃった」
ジュンだったら、即座に手を振り払っていたが何故だろう：：：蒼の手は何故か振り払えないのだ。
ジュ「へえ、珍しい。お前、頭を撫でられるの嫌がるのにな」
貴「え、そうなの？」
真「そうね：：：でも、貴方には撫でられても良いわ」
何故だろう、この手：：：とても懐かしい気がする。お父様の手と：：：似ている気がする。
？『真紅、君は本当に父様に愛されているんだね』
真『？』
？『：：：ごめん、独り言だから』
これは、誰が言った言葉かしら：：：。
今一つ、思い出せない。何か大事な事を私は忘れている気がする。
貴「真紅：：：真紅！」
真「！？」
思い出せない記憶に頭を抱えていると、蒼が心配そうに私を見てきた。私は大丈夫と言って笑みを浮かべる。
貴「そう、なら良かった」
真「ええ」
そして私は今一度、席に戻る。すると、
貴「ねえ、真紅」
真「ん、何かしら？」
貴「契約者にはどうやってなるの？」
翠「！」
蒼の突然の質問に、何故か翠星石は目を丸くして驚いていた。私は蒼の質問に答えるべくジュンの指輪を彼女に見せる。
真「契約者になるためには、ドールが持っている指輪に直接キスをすること。すると、契約者にも左手の薬指に自動的に指輪が生成されて契約が成立するわ。逆にドールが契約者の指輪にキスをすると契約が解かれるのよ」
貴「へえ：：：」
真「契約者と言っても、私達が活動するための力の供給源なのだけれど：：：精神的な繋がりと類似性を持たない限りはなれないわ」
貴「そうなんだね」
そう言って、彼女は翠星石を見る。
貴「ねえ、翠星石。私と契約しない？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RIN - 蒼星石って女の子ですよね？あれ？ (2017年12月10日 20時) (
レス) id: a7bd376b17 (このIDを非表示/違反報告)
迷い少女 - 禁断の恋……グッジョブです！keitoさんナイスです！蒼星石私も大好きです！ (2017年2月11日 21時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
スズム - 私こんな小説まっていました！続きまってます (2016年9月3日 23時) (レス) id: f5753a9cbf (このIDを非表示/違反報告)
AYURI(プロフ) - keitoさん» (`・ω・´)ゝﾋﾞｼｨ (2016年4月12日 17時) (レス) id: ec5663ae21 (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - はい、読ませて頂きます<(_ _)> (2016年4月12日 17時) (レス) id: 5710870048 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：keito | 作成日時：2015年7月6日 17時
