夢と君と好きということ 途中蒼星石side ページ16
貴「：：：ん、夢？」
机から顔を離すと窓から指す青空が私を照らし出す。どうやら、私は机に突っ伏したまま寝てしまっていたようだ。
それにしても：：：、
蒼「蒼」
隣から呼ばれたその声、それは蒼星石の声。私は、太陽から目を逸らして蒼星石の姿を見た。
私の手に自分の両手を置いて、微笑んでいる。
蒼「今日は：：：学校？」
貴「！：：：」
蒼星石の言葉に半分眠っていた思考が覚めて、私はカレンダーを急いで見る。そして、今日は学校はお休み。
私は椅子の背に背中を預けて、安堵の溜息をついた。
貴「大丈夫、休みだったよ」
蒼「そう、良かった」
貴「：：：」
私が休みだと聞いて、蒼星石は静かに喜ぶ姿を見て私は、まるで見守るかのように微笑む。
そして私は、今まで見ていた『夢』を思い出す。
『ううん、大丈夫だよ！パパとこうやってしていられるのが楽しい！』
あの『夢』は何だったんだろうか？とても：：：とても懐かしい気がする。
貴「パパ：：：か」
蒼「？」
貴「懐かしいな：：：」
―――――――――――――ー
蒼星石side
蒼の『懐かしい』という言葉。それは：：：彼女の過去を指している。きっと、蒼は転生前の記憶を見たのだ。
蒼「懐かしい？」
貴「ん？：：：何でもないよ」
何でもないという事は、蒼には何かがあるということ。
僕は知っているよ。それが君と：：：前世の『君』の『悪い癖』だったのだから。
蒼「：：：そう」
けど：：：君には言わない。それを言ってしまえば、君は自分の『運命』を知ってしまう。
それだけはけっしてしたくない。
貴「：：：ねえ、蒼星石」
蒼「？」
貴「『好きだよ。蒼星石』」
蒼「！？」
蒼の微笑む姿が：：：僕の大好きだった『彼』の姿に重なる。そんな事はしたくないのに。
『好きだよ、蒼星石。人形でも：：：』
人形と人間：：：交わる事のない二つの者。いや、僕達は『人形』：：：者ではない、物なんだ。
でも：：：蒼は、僕達を人形として見ない。
それは、前の『君』も同じだった。だから：：：、
蒼「うん：：：好きだよ。僕も：：：」
素直な気持ちを君に言ってあげる。
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RIN - 蒼星石って女の子ですよね？あれ？ (2017年12月10日 20時) (
レス) id: a7bd376b17 (このIDを非表示/違反報告)
迷い少女 - 禁断の恋……グッジョブです！keitoさんナイスです！蒼星石私も大好きです！ (2017年2月11日 21時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
スズム - 私こんな小説まっていました！続きまってます (2016年9月3日 23時) (レス) id: f5753a9cbf (このIDを非表示/違反報告)
AYURI(プロフ) - keitoさん» (`・ω・´)ゝﾋﾞｼｨ (2016年4月12日 17時) (レス) id: ec5663ae21 (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - はい、読ませて頂きます<(_ _)> (2016年4月12日 17時) (レス) id: 5710870048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：keito | 作成日時：2015年7月6日 17時
