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プッチンプリンが7つ ページ9
そんなことがあり、今日から私はバレー部のマネージャーとして、正式に入部した。
｢えっと、とりあえずスポドリの作り方ね？｣
と、相変わらず美人な清水さん。
こと細かく丁寧に教えてくれる。
美人で的確で
こんなんじゃ勝ち目ないじゃないですか。
｢おーやってるか？｣
と、後ろから聞こえてくる声。
菅原くん
｢うん、木村さん覚えるの早くて｣
｢清水の教え方がうまいだけだろ｣
なんて、笑う彼。
あーお似合いすぎて。
｢そうそう。｣
｢木村さんまで｣
顔を赤らめる清水さんはほんとに綺麗で。
ほら、あの菅原でさえ
顔歪んでる。
｢あ、えっとタオル！さっき場所教えてもらったから取り入ってくる｣
なんて、この雰囲気が嫌で逃げ出す私。
だって、見たくないでしょ？
菅原に、呼ばれた気がしたが
今にでも泣きそうな私のこの顔を見せたくなくて、そのまま走って逃げる私を許してください。
｢....あーあ。やっぱり入らなきゃよかった｣
ボソリとつぶやく声。
だって、そうでしょ？
自分の好きな人のタイプが私より何倍も美人で、あんなにもお似合いとか。
はぁと、もれるためいき。
ふいに思い出してしまうセリフに
ホント嫌気がさす。
''知ってるかー？ため息つくと幸せが逃げるんだぞ''
ズキズキと痛む胸。
目頭があつくなり
ポロポロと溢れ出てくる涙。
声を殺しジャージの袖口で目をこする。
泣くな。
｢っ、、ほんと無理｣
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作者名：初春 | 作成日時：2019年8月18日 15時
