プッチンプリンが2つ ページ4
先程まで騒いでたクラスが嘘のように静かになる。
チクチクと刺さる目線。
まぁ、そうだよね、そうですよね。
菅原人気だし。そもそも、なんで私なのよ。
なんて思いつつ
嬉しいと思ってしまう自分が情けない。
「はぁ。」
「知ってるかー?ため息つくと幸せが逃げるんだぞ」
なんて、意地悪く笑う彼はほんとにお気楽で。
「はいはい。」
誰のせいよ。馬鹿。
「お礼にプリン買うからさ?」
なんて、覚えてくれてたんだ。
私の好物。無意識なのか
ほんと、なんで私のツボを押してくるのかな。
君は。
「あーもぉ、2つね!」
「太るぞー?」
「....余計なお世話!それに一日で食べません」
「うそうそ」
ほんと、心臓が持たないよ。
「ほんと木村って好きだよな」
好きという言葉にドキッとする自分。
分かってる。でも、好きな人の口から
好きって言われたら誰だって嬉しいじゃない?
「まぁ、甘党だからね。」
「俺は辛党」
「知ってますよー。」
「知られてた」
ほら、また。
そんなふうに笑われたら
私はどんな顔で君を見ればいいの?
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作者名:初春 | 作成日時:2019年8月18日 15時