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プッチンプリンが14個 ページ16
時刻は7時。
おかしい。
この状況はなんだ。
スタスタと隣を歩く、月島くんと山口くん。
｢まさか家が同じ方向とは思いませんでした｣
アホ毛をぴょんぴょんさせながら笑う山口くん。
可愛いなぁ。
｢うん、私もこっち側なんだよね｣
｢へぇ。そうなんですね。｣
会話が終了し、無言が続く。
別に無言は嫌いじゃなけど
なぜか気まずい空気が流れる。
｢木村さんって、菅原さんのこと好きなんですね｣
突然の事で咳き込む私に
あたふたする山口くん。
月島蛍.......こいつ
｢さ、さぁ？なんのこと？｣
｢いや、今むせてましたよね｣
｢む、むせてないし｣
｢いや、どんな嘘ですか｣
なんて、笑う月島くん。
へぇ、こんな顔もするんだ。
｢とにかく違うから！！｣
｢...別に言いませんよ｣
｢.......そう。ってだから！｣
つい、墓穴を掘る私に
ケラケラと笑う月島くん。
相変わらずオドオドしてる山口くん。
｢まぁ、うん、どの道叶わないから｣
｢....へぇ｣
興味無さそうに流す月島くん。
いや、あの、なんか虚しくない？
｢じゃ、僕達こっちなので。｣
｢え、あ、はい。｣
｢え、ツッキー！？｣
そう言って、右に曲がる月島くんと山口くん。
｢まぁ、相談ぐらい聞きますよ｣
そう言い残しスタスタ歩いてく月島くん。
そして、お辞儀をしつつ月島くんの後をついてく山口くん。
生意気だけど
まぁ、嫌いじゃないかも。
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作者名：初春 | 作成日時：2019年8月18日 15時
