海 ページ28
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『うわぁ、、』
思わずそう漏れてしまう声
目の前に広がるのは赤く夕日に照らされている海
隼に月一のデートで連れてきてもらった
車を持ってないから電車でね
隼「どう?」
『想像以上に綺麗、』
隼「んふふ」
満足げに笑う隼を見るとこっちまで嬉しくなった
私たちは海の前のベンチに腰掛けた
すると自然に絡み合った指
隼の体温が指先から伝わってくる
するとポツリポツリと話し始めた隼
心地の良いその声に耳を傾ける
隼「まさかさ、」
『うん』
隼「半年前の自分はAとこうやってこんな景色見てるなんて想像つかなかったよ?」
まっすぐ前を見ながらそう言った隼
その言葉に頷き私も話した
『今思うとね?』
隼「うん」
『多分私もずっと隼のこと好きだったんだろうなって思ってさ』
隼「ほんとに?」
『うん。だって"涙"のPV撮影のとき隼がこんな感じの海でモデルさんと手繋いでるの見ててさ?』
『亜嵐くんに"気になるの?"って言われたんだけど私"してない!"って否定したんだよ。』
『でも、本当は胸が苦しくて仕方がなくてなんで私じゃないんだろうって思ってたんだろうなって。その時は全然恋がなんなのか分かってもないし馬鹿だったから気づかなかったけどね笑』
隼「まぁ俺はAがメンバーの皆とダンスしてるの見てだいぶつらかったけどねw」
『ごめんってw』
隼「俺だいぶアピールしてたのに全く気づいてくれないから心折れるところだったんだよ?」
『すみませんね〜』
私がほっぺを膨らませると両手で挟んでうぅーって揺らしてきた隼
『でもね?隼』
隼「ん?」
『今めちゃくちゃ幸せだよ私』
隼「俺も」
おでこをくっつけて笑い合う私たち
まるで世界に私たちしかいないような
そんな気分
『隼大好きぃ〜。もう好き』
最近自分の気持ちをはっきり言えるようになった気がする
こうなったのも隼のおかげ??なのかな
すると隼は
隼「んふふ」
って笑って
______「愛してるよ」
その声は波の音に混ざりそうになりながらもはっきりと私の耳に届いた
夕日に照らされてなのか照れているのか隼の頬は赤く染まった
照れながらも私達の影は重なった
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ななみ - 私も隼くん推しです! 仲良くしてください! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 8181236ada (このIDを非表示/違反報告)
龍 - わたしもこもつか推しです!!更新がんばってください! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 64242f0266 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です三代目は臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年7月19日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
cocona(プロフ) - 是非!続編も読みたいです! (2019年6月20日 18時) (レス) id: 68455f3516 (このIDを非表示/違反報告)
(*´・ω・`*)(プロフ) - 続編書いて欲しいです! (2019年6月18日 18時) (レス) id: e2a9a03c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここと | 作成日時:2019年5月15日 20時