その２ ページ3
私と神門が小声で話す中、銀時達は興味を持ったのか会話に参入してくる。
銀時「何々、お前らなんか変なのに襲われてんの？」
神門「端的に言えば呪霊が外からここへ侵入してきたんや」
すると今度は近くにいた小太郎兄さんが反応。
桂「何、呪霊が！？ならば祓わなければいけないのでは？」
「あぁ、しかし相手は恐らく特級…一筋縄ではいかないし、以前悠くんや建ちゃんが戦った呪霊だと睨んでいるんだが…」
神門「報告を聞く限り彼奴等は何かを企んどる。まずその目的を知ってから動かんと、俺達は奴等の思うがままに動かされちまうだけや」
神門の言う通り、原因は根っこから取り除くのが一番効果的だからな。今頃先生や生徒達も急いでいるだろうし、なんとしてでも食い止めなければ。
そんな事を考えていると、辰馬兄さんが突然アハハハ、と笑い出す。
坂本「菫、そがに深く考えいでもこの状況を戦場に置き換えてみればわかる事じゃぞ。
わしが当時十年前、最終手段として敵地に侵入してまで得たかったモノはなんじゃった？」
あの時はおまんらも腹空かせてわしの帰りを待っちょったのぅ、と懐かしむ様に微笑む辰馬兄さん。
――瞬間、私は頭の中で何かが閃いた。
「…食料と武器か」
坂本「正解じゃ」
指をパチンと鳴らして答えれば、辰馬兄さんはニヤリと笑う。
銀時「武器……この呪具って事か？」
「いや…確かにそれも価値はあるが、もっと効果的な兵器が蔵に隠してある。
高専が保持している分の、宿儺の指だ。」
推測だが奴等は奥の手としてあれを今後使う予定だろ、と続ければ兄弟子達の顔が引き締まる。
「…神門、上空から見た様子は」
神門「おー…なんか、デカい真っ白のバケモンが真希ちゃん達と戦っとるな」
私は神門に言って木の上にまで飛んでもらうと、彼は状況を伝えてくれる。
坂本「あれは囮って事じゃな」
桂「奴と戦わせている間に自分は倉庫まで難なく潜り抜ける、という事か…呪霊にしちゃいい策を思いついたものだ」
よし、こうしちゃいられねェ。
「兄さん達、悠仁や先生の掩護を頼む。」
高杉「なっ、おい」
銀時「菫…！？テメーはどうするつもりだ！」
「コンビニ行ってくるゥ〜！！！」
銀時「いってらっしゃ〜い…じゃねーだろォォォ！！」
オイ待てェ！と銀時が呼び戻そうとする声が聞こえたが、私と神門は無視してそのまま木から木へと飛び乗りながら倉庫へ向かった。
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勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» いえいえ、こちらこそ説明不足ですみません！これからはもう少しわかりやすく書いていこうと思います、ご指摘ありがとうございました！ (2021年7月2日 5時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 勇者の人さん» あ、マジすか！？返事をくれてありがとうございます！！！では今後からはそこを理解した上で読まなくては……！！ (2021年7月2日 4時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» 一応補足ですがゲトゥーさんは主人公ちゃんに近づく為に偽名を使っています。正体がバレると後の渋谷での計画が崩れる事になるので。笑って頂いてとても嬉しいです、コメントありがとうございました！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 由夏（ゆか）じゃなくて夏油（げとう）でやんす、ちょっとわらってもうた (2021年7月1日 20時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 毎度ありがとうございます！原作の主人公もついに死期が訪れたのと、ちょっぴり成長したたかすぎくん（二十代）です。えらいぞ、たかすぎくん！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年5月22日 8時
