第二十二話『昨日の敵は今日の味方だけどその逆も有り得なくはない。つかむしろ逆のほうが有り得るかもしれない』 ページ18
菫Side
夜蛾「さて、それでは……
説明してもらおうか、菫」
――今、私はとんでもない状況に陥っている。
実はあの激戦の後、家入さんに軽い手当てだけしてもらってから神門と一緒に銀時達の元へ行こうとしたんだけど……
五条『菫♡ちょっとおいで、お話があるから』
急に横から出てきた五条先生にそう言われ、強制的に連れてこられたのはなんと先生達がいた間。
どうやら伊地知さんが本日の奇襲による被害を報告していた様なんだが、なにせ眼の前にいるのは歌姫先生、2校の学長達にもう一人の綺麗な銀髪の女性といったお偉い先生方。
完全に殺られると思った私はもちろん神門が先に引っ込んでから伊地知さんの後ろに隠れる訳で。
「……ちょっと忘れ物したので取りに行ってもいいですか」
夜蛾「必要なものは君だけで十分だ」
「厠に」
夜蛾「心配しなくてもすぐ終わる」
「神門が死にそうなんです」
夜蛾「私には余裕そうに煙管を蒸している様に見えるのだが」
あれこれと咄嗟に思い浮かんだ言い訳を背景にその場から逃げようとするが、そんな事は叶うわけがなく。
ジッと威圧的に待つ学長に、流石の私も縮こまってしまう訳で。
「……伊地知さん」
彼と隣りにいた五条先生のなるべく後ろめに引っ付きながらそう助けを求めると、伊地知さんは優しく逃して……
伊地知「…隣に座ってていいですから少し私達とお話ししましょう、藤堂さん」
「……」
…はくれなかった。いやわかってたけども。
「…伊地知さんの意地悪」
その場に座る際に軽くふてくされながらもそう呟くと、意地悪な伊地知さん、略してイジイジさんは『藤堂さん』と私を呼ぶ。
伊地知「もしここでちゃんとお話ししてくれたら…」
「……したら？」
伊地知「……私と七海さんが喜びます」
「それでそのお話とは一体何でしょうか、学長殿」
五条「…なんで伊地知には素直に従うの？」
「このままだと君いいように使われるだけだよ？」なんて五条先生の声が聞こえたが、生憎そんなのは今更だ。
っていうか伊地知さんと建ちゃんの為なら例え火の中水の中草の中森の中、土の中雲の中、あの子の生得領域の中でもどこでも行ってやりますよ。
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勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» いえいえ、こちらこそ説明不足ですみません！これからはもう少しわかりやすく書いていこうと思います、ご指摘ありがとうございました！ (2021年7月2日 5時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 勇者の人さん» あ、マジすか！？返事をくれてありがとうございます！！！では今後からはそこを理解した上で読まなくては……！！ (2021年7月2日 4時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» 一応補足ですがゲトゥーさんは主人公ちゃんに近づく為に偽名を使っています。正体がバレると後の渋谷での計画が崩れる事になるので。笑って頂いてとても嬉しいです、コメントありがとうございました！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 由夏（ゆか）じゃなくて夏油（げとう）でやんす、ちょっとわらってもうた (2021年7月1日 20時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 毎度ありがとうございます！原作の主人公もついに死期が訪れたのと、ちょっぴり成長したたかすぎくん（二十代）です。えらいぞ、たかすぎくん！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年5月22日 8時
