その９ ページ10
真人「随分とその式神に好かれているんだね、菫。俺妬けちゃうなぁ。」
――そんな真人のふとした一言に、私は地面に降ろしてもらってから溜息をつく。
「…別に私も好きでこうなった訳じゃねーよ、これはうちのクソ義兄が勝手に……」
真人「結野衆の事？」
「…そうだが、お前なんでその事を知って…」
そう言おうとした瞬間、
神門が真人にそのまま殴りかかった。
「神門！？」
神門「お前等、最初からソレが狙いか！！」
真人「あれ、怒らせちゃった。別に怒らせるつもりはなかったんだけどなぁ。」
肉弾戦を続ける二人に、私もまた参戦しようと試みる。
だが…
？「君が藤堂菫だね？」
「ッッ――！？」
――いつの間にか私の背後にいたのは、黒に身を包んだ比較的背の高い男。
フードから見え隠れしている黒髪に矯正な顔立ちは、どこか東洋特有の伝統的な美しさを感じる。
だが、私はそんな彼の笑みに悪寒が走った。
まるで幽霊の様にも見えるそんな謎の人物に、私は刀に手をかける。
夏油「はじめまして。私は
……ユカさん？
「……何の、用ですか」
夏油「怖がらなくたっていい、少しお話がしたいだけなんだ。」
「あそこの涼し気な木陰にでもどうだい？」と誘うユカさんに、私は困惑した。
――この人、殺気どころか呪力を全く感じない。
隠しているだけなのか……いやそれにしてもうますぎる様な気もする。
でも、呪霊じゃなくてれっきとした人間だよな。少なくとも異形の様な形はしていない、おかしな点といえば縫い目の跡の様な頭の傷くらいか。
まさか、特級の呪詛師……？
夏油「とにかくおいで、すぐ帰してあげるから。」
「え、ちょっと……！！」
私はユカさんではない、
その場から消えてしまった。
神門「なっ、菫様！！？」
真人「あ、結局来たんだあの人。」
神門「っどういう事や、お前菫様をどこへやった！？」
真人「そんな心配しなくても彼女はまだここにいるよ。
まあ、閉じ込められた、という方が正しいのかな？」
神門「はっ……！？」
真人「ほら、よそ見しない。
うかうかしてると、間違えて殺しちゃうかもよ？」
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勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» いえいえ、こちらこそ説明不足ですみません！これからはもう少しわかりやすく書いていこうと思います、ご指摘ありがとうございました！ (2021年7月2日 5時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 勇者の人さん» あ、マジすか！？返事をくれてありがとうございます！！！では今後からはそこを理解した上で読まなくては……！！ (2021年7月2日 4時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» 一応補足ですがゲトゥーさんは主人公ちゃんに近づく為に偽名を使っています。正体がバレると後の渋谷での計画が崩れる事になるので。笑って頂いてとても嬉しいです、コメントありがとうございました！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 由夏（ゆか）じゃなくて夏油（げとう）でやんす、ちょっとわらってもうた (2021年7月1日 20時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 毎度ありがとうございます！原作の主人公もついに死期が訪れたのと、ちょっぴり成長したたかすぎくん（二十代）です。えらいぞ、たかすぎくん！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年5月22日 8時
